2020年2月3週振り返り(低金利と悪材料の綱引き)


おはようございます!週間では、ダウは1.38%安、S&P500が1.25%安、ナスダックが1.59%安とそろって3週ぶりに反落しています。

まずは今週のトピックとして円が売られドル円は112円台まで上昇しました。その後金曜日に下落して111.56円で引けているものも110円程度だったドル円は確実に上方ブレイクしています。

これはコロナウィルスの拡大や、日本10-12月期年率換算GDPが‐6.3%だった影響で日本が売られたという事だと思います。今までは有事の円買いだったものが有事のドル買いとして為替に表れたことは注意が必要です。

また米株も頭が重くなってきています。特に買われていたハイテク株の下落が目立ちました。個別ではアップルやマイクロソフトといった大型株の下落が目立ちます。アップルのPERは24.86倍、マイクロソフトのPERは31.11倍です。つまりバリエーションは高いという事が言えます。

ここでアップルとマイクロソフトの1年チャートを添付します。両銘柄ともこの1年目だった下落もなく上昇トレンドでした。いわばマーケット全体をけん引してきた銘柄と言えます。それが少し高値圏で調整していることが分かります。

アップルの1年チャート

マイクロソフトの1年チャート

アップルやマイクロソフトの上昇はバリエーションの拡大によってもたらされました。つまりPERの上昇です。その理由は『予防的利下げ』によってもたらされた低金利によるものが大きいです。現在米国10年国債利回りは1.47%とかなり低い水準です。

それが大型ハイテク株のバリエーションを押し上げたのだと考えています。それが今、コロナウィルスの影響で下押しています。私は今のところ大きな調整が起こるとは思ってはいません。引き続き低金利がマーケットを下支えすると考えています。

しかし、コロナウィルスの影響でアップルが売上未達のガイダンスをしたことは大きく受け止めるべきです。つまり強気一辺倒だった今までの相場の転換点が来たと考えています。私は昨年9月5日から強気だった相場見通しを2月18日にニュートラルに変更しました。

今週もお疲れ様でした。来週もよろしくお願いします。それでは良い週末をお過ごしください。【以上】


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