2020年2月2週振り返り(上がらない長期金利)


おはようございます!週間ではダウが1.02%高、S&P500が1.58%高、ナスダックが2.21%高とそろって2週続伸しています。

今週はパウエルFRB議長の議会証言がありました。その中でパウエル議長は短期金融市場の安定化のための短期国債の購入とレポ取引の縮小について言及しています。これは、FRBが短期金融市場の資金不足を解消するため、昨年10月に開始した短期国債購入(月600億ドル、約6兆5千億円)の縮小、停止を示唆したとも解釈されそうです。

所謂QE4の終わりの示唆という事ですが、問題はマーケットがどう解釈するかだと考えています。私は資金が供給されようが、外部環境が悪ければマーケットは下がると考えています。つまり今のマーケットの上昇は指標の改善などの外部環境の良化の影響だという事です。

何を言いたいかというと、マーケットが上がった理由探しにQE4を話題にしすぎていると考えています。それよりも昨年の『予防的利下げ』による現在の指標の改善の効果の方がよりマーケットに影響をもたらしているでしょう。QE4 はそれを多少後押ししている程度だと思うのです。

つまり近い将来QE4が終わるからと言ってマーケットが急落するという事はないと考えています。それよりも重要なのは米国10年国債利回りです。米国10年国債利回りが急騰して2.1%を超えてくる場面があれば強気マーケットから降りる準備をしなければいけないと考えています。

ここで米国10年国債利回りの1年チャートを添付します。現状は1.58%と低位安定しています。というよりも米株が堅調な中、なかなか上がってこないという表現のほうが正しいと思います。繰り返しますが、この米国10年国債利回りが急騰してくると株式市場は危ないと考えます。

以上今週の振り返りでした。今週もお疲れ様でした。来週もよろしくお願いします!良い週末をお過ごしください。


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