2020年9月3週振り返り(マーケットの声を聴く)


おはようございます!週間では、S&P500が0.64%安、ナスダック総合が0.56%安とともに3週続落し、ダウ平均も0.03%安とわずかながら3週続落しました。

週間では指数はわずかながらの下落にとどまりましたが、ナスダックは日足50MAを明確に下抜け、最高値から10%下落し下落相場入りを示唆しています。特にアップルなどの大型ハイテク株の下落が顕著で指数の下落以上にモメンタムが悪くなっていることが分かります。

週間でフェイスブックが5.28%安、アマゾン・ドット・コムが5.18%安、アップルが4.61%安、アルファベットが4.27%安、ネットフリックスが2.50%安となり、マイクロソフトも1.78%下落。アップルは9月2日に付けた上場来高値137.98ドルから22.57%安。ただ年初来では45.53%高をキープ。

先週私は『この水準をまずは日柄調整としてフラフラするシナリオを想定しています』と相場を想定しました。それは木曜日まではその想定通りでした。しかし金曜日、わずかながらですがレンジを下抜けたことは確かです。

ただし、必要以上の下バイアスは危険だと考えています。まず長期投資では全くこの下落を心配していません。これから続く長い金融相場の元、いわば押し目は良い買い場だと考えています。またバリュー株にシフトと言われていますが、長い目で見ればグロース株の方が相対的に魅力的だという事については間違いないと考えています。

短期目線で言うと、付いていく事が大事だと思っています。必要以上にバイアスを掛けずにただ方向についていく、先週まではレンジの下限で買い、上限で売るという戦略が有効でしたが、来週以降は付いていく事が重要だと考えるわけです。レンジを下方ブレイクしたら売り、レンジを上方ブレイクしたら買いという訳です。

過度な下バイアスが危険だという事は、原油が説明しています。原油先物は41ドル台を回復、中国を中心に世界景気は回復しているということが分かります。今回の下落が世界ベースでの調整なら、下バイアスで正しいと思いますが、米国大型ハイテク株というものだけの調整です。

そこが今回の難しいところで、コロナショックのような世界全体が下落するというシナリオではない事は確かです。その査証として為替はフラフラととレンジを推移しているだけです。ポイントとしては為替がリスクオフに動いたとしたら自信をもって売りと言います。

来週の予定としては、パウエル議長とムニューシン財務長官の議会証言があります。22日、23日に下院金融サービス委員会でパンデミック対策に関する証言、24日に上院銀行委での証言です。欧州では再び拡大しているウィルス感染で経済が再度封鎖されるリスクに直面、また英国はFTA交渉の難航が意識されるでしょう。

今週もお疲れ様でした。今週もずっと家に引きこもっていました。遊びでトレードしたりして時間をつぶしていましたがやはり下落相場はあまり良いモノではありませんね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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