2020年7月1週振り返り(雇用の再拡大は本物か)


おはようございます!週間ではダウは3.25%高、S&P500が4.02%高、ナスダック総合が4.62%高と主要3指数そろっての大幅反発となりました。特にマイクロソフトなどの大型ハイテク株がけん引したナスダック総合は強く史上最高値を更新しています。

私は先週下目線でした。つまり相場は下がると予想しました。しかしその予想に反し、相場は反発して週を終えています。今週は重要指標が発表されています。まずISM製造業景況指数は52.6と予想の49.9前回の43.1を上回り好不調の境目である50も上回りました。

次に雇用統計、非農業部門雇用者数は480万人と予想の300万人前回の250.9万人を大きく上回り、失業率も11.1%と予想の12.3%前回の13.3%を下回る好結果でした。つまり6月の指標は5月と同様に非常に良かったという事が言えます。

マーケットはまさにV字回復を見ているといって過言ではないでしょう。しかし私は違うビジョンを見ています。今回の雇用統計は6月2週までの統計です。6月3週以降はコロナウィルスが再拡大しています。今回の雇用の回復はコロナウィルスの拡大を犠牲にしたものと考えています。

つまり、雇用の伸びがコロナの感染拡大をもたらし、感染が拡大すれば回復した雇用が再び失われるという不運なスパイラルに米国が入った可能性があるという事です。その査証として新規失業保険申請件数が挙げられます。

今週の新規失業保険申請件数は142.7万件と前回の148万件とほぼ変わらず、また予想の135.5万件を上回っています。つまりコロナウィルスの再拡大によって雇用が再び消失し始めた可能性があるのです。もう少し具体的に推測します。

テキサス州など、新型コロナの感染者が急増している州は新たな規制を課すようになりました。結果として新型コロナ禍に最も痛手を受けてから大きく回復した業界、つまり飲食業や小売業があらためて打ちのめされる可能性があるのです。

また顧客と接触する可能性の高い業界での雇用創出が、実は新型コロナの新規感染をもたらしかねないことも懸念材料です。いずれにせよ、雇用は回復しているとはいえ、2月に比べると就業者数は1470万人少なく、雇用市場には深い穴が開いたままであり、それが簡単に戻るとは私は思えません。

ですから私はある程度のマーケットの調整があると考えています。その中でやはり注目しているのが来月の雇用統計です。7月の雇用が依然回復基調なのか、それとも腰折れするのかによりマーケットの方向性が決まると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週はサロンメンバーを家に招いてたらふく家飲みをしました。そして最終的には二人とも寝てしまいました。家飲みは便利ですね。来週もよろしくお願いします。よい週末をお過ごしください


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