2020年6月4週振り返り(続・2極化する世界)


おはようございます!週間ではダウ平均が3.31%安、S&P500が2.86%安、ナスダック総合が1.90%安とそろって反落しています。ナスダックは週前半史上最高値を更新するも、コロナウィルス拡大により週間では押しました。

先週私はコロナウィルスの拡大を理由にマーケットは下押しすると述べました。週前半は緩和の後押しもありナスダックが史上最高値を更新していましたが、週後半になるとムードは一変、コロナウィルスの拡大懸念からマーケットは下押ししています。

アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州などでコロナウィルスの感染拡大が止まりません。金曜日にはテキサス州とフロリダ州が感染急増を受けバーの営業停止やレストランの入店制限強化などを命令しています。実際に規制再開に移ったことによるインパクトは大きいと考えます。

この傾向は少し続くかもしれません。つまり私は引き続き下目線です。一度感染拡大したらその傾向は続きます。そうするとアップルのように店舗を再閉鎖したり、飲食店の再閉鎖を命令する州が増える可能性があります。感染拡大というよりもそれに対する経済活動の停滞を懸念しています。

ただ、繰り返しますが、二番底を目指すとは考えていません。あくまで長期的に見た場合の押しであり、3月23日の安値まで到達するとは思いません。それは今はFRBを中心とした中央銀行の金融緩和による下支えがあるからです。

マーケットはV字回復シナリオを見ていました。21年1Qには増益に転じるという事です。それがコロナウィルス感染再拡大により否定され始めたということが今の下落の理由だと思います。それが楽観的なのかどうかは私にはわかりません。

いずれにせよ、中央銀行の緩和による相場の後押しと、コロナウィルスの再拡大による懸念の綱引きが起こっていることは確かです。またそれは、マイクロソフトを中心とする大型ハイテク株とボーイングを中心とする経済活動再開銘柄の綱引きとも言えます。

世界は2極化しているのです。パウエルFRB議長は格差社会を嘆いています。景気後退により雇用環境が悪化するとまず貧困層に影響があります。パンデミックにより格差はさらに広がってしまいました。貧困層を助けるにはお金をばら撒くしかありません。

しかしばら撒くことによって株価が上昇しバブルが起こるかもしれないのです。つまり持っているものは更に利益を得、持たざる者はその恩恵を受けられないという事です。私も貧富の格差が広がることに悲しみを覚えています。

今週もお疲れ様でした。東京もコロナウィルスの再拡大という状態になっていますね。私も気を付けて行動したいと思います。来週もよろしくお願いします。よい週末をお過ごしください。


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