2020年5月4週振り返り(マーケット正常化への兆し)


おはようございます!週間では、ダウ平均が3.29%高、S&P500が3.20%高、ナスダック総合が3.44%高とそろって大幅反発しています。

4月3週振り返りで上下にフラフラと、下値も限定的だが上値もトライしないだろうと述べました。今週もその流れは引き継ぎ、モデルナの新型コロナウィルスワクチンの臨床試験の結果からリスクオンも長いレンジを抜けきれませんでした。相変わらず米中は互いに批判し合い、関係は確実に悪くなってきています。

しかし幾何か状況が改善しているようにも見受けられます。まず原油価格が下げ止まったこと。これは中国の需要が戻り始めたことを示唆しています。経済指標も先週発表された4月小売売上高、鉱工業生産共に前月をボトムに回復傾向です。

次に新興国通貨がボトムを打ったこと。ブラジル、ロシア、トルコを始めとする新興国は先進国に比べ脆弱です。しかし通貨の動きから過度な悲観は一旦は去ったように見受けられます。他南アフリカ、メキシコ、などの通貨も一律にボトムを確認できます。

今度は市場間の動きを振り返りたいと思います。まず株式市場の比較チャートを添付します。(オレンジ:ナスダック、青:ブラジルボベスパ、赤:日経平均)ナスダックの上昇が顕著で、ブラジルボベスパは戻りは鈍いです。

次に為替の比較チャートを添付します。(オレンジ:豪ドル円、青:ブラジルレアル円、赤:英ポンド円)まず豪ドル円は戻りが顕著、ブラジルレアル円は戻りが鈍いもボトムを確認、英ポンド円はマイナス金利を織り込み始めています。

何が言いたいかと言うと、ここへ来て市場間格差が広がっているという事です。一律に下落し戻るというわけではなく、個別の要因でマーケットが動き始めたとも言えるでしょう。つまりマーケットが正常化し始めたという事でもあります。それはポジティブに受け止めて良いと思います。

今週もお疲れ様でした。日本では徐々に緊急事態宣言の解除を睨む動きになってきました。ただまだ外食も出来ないので、今週は少し良いワインをデパートで買い家で楽しみました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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