2020年3月1週振り返り(FRBと新興国と)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.79%高、S&P500が0.61%高、ナスダック総合が0.10%高とそろて3週ぶりに反発しています。

週間では小動きも、先週に引き続き、ボラティリティが高い展開。3月3日にFRBはFF金利を50bps緊急利下げしました。マーケットは利下げを好感せず、50bps利下げしなければいけないというFRBの判断に対し不安視しています。

さらにCME fed watch では次回3月18日FOMCで75bpsの利下げを60%、50bps利下げを40%織り込む状況。まず質への逃避により米国10年国債利回りが0.76%まで低下。そして為替もドル安へ。ドル円は105.30円で引けています。

FRBは厳しい状況に追い込まれています。マーケットがより低い金利を要求していて、それに追随せざる負えない状況です。次回FOMCでも大幅な利下げをすることになるかもしれません。つまりどうしようもないのですがFRBは後手に回っているのです。

株式サイドはまだ完全にリセッションを織り込んでいないような気がします。しかし債券サイドでは米国10年国債利回りの低下が著しく神経質な展開を示しています。それがどちらに依るか私は注目しています。私は今のところリセッションを考えています。

まず原油を始め素材価格が下がり続けていること。金曜日OPECプラスの追加減産が決裂して原油価格は41.61と急落しています。ただし根本的なところは中国の需要減退によるものが大きいです。

素材価格の下落はぜい弱な新興国に大きなダメージを与えます。特にブラジルは鉄鉱石を、ロシアは原油をそれぞれ中国に輸出しています。中国の需要が低減し、素材価格が下落すると新興国の通貨と株価に大きな影響を与えるのです。

まずブラジルレアル円とブラジルボベスパ指数を添付します。

ブラジルレアル円

ブラジルボベスパ指数

次にロシアルーブル円とロシアRTS指数を添付します。

ロシアルーブル円

ロシアRTS指数

ブラジル、ロシア共に、通貨と株価指数は先週から底割れしています。これは新興国がぜい弱だということを示しています。私の今の不安は今後ぜい弱な新興国から危機が起こる可能性があるのではないかという事です。

2016年初め素材価格の下落により新興国の通貨と株価が急落しました。その時の原油価格は30ドル程度です。もし原油がこのまま下がり続けるならば同じようなことが起きてもおかしくないと考えています。

今週も相場はタフな週でした。皆さんも疲れたとおもいます。週末でゆっくりして疲れを癒してください。では今週もお疲れ様でした。来週もよろしくお願いします。


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