2020年11月2週振り返り(推奨ポートフォリオの詳細)


おはようございます!週間ではダウ平均が4.08%高、S&P500が2.16%高とともに2週続伸。一方、ナスダック総合は0.55%安と反落しました。また日経平均は4.36%上昇しています。

今週は何と言っても、週初に流れた、ファイザーとビオンテックが共同開発する新型コロナウィルスワクチンの有効性が90%を示したというニュースが大きな材料でした。その材料に反応したのが何といっても長期金利、つまり米国10年国債利回りです。アフターコロナを見据えて経済活動再開のシナリオを織り込みました。

それを受け私も11月9日に相場見通しを変更しました。推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ30%、日経20%、MSCIエマ10%、金10%、日本債券30%です。この意味について少し詳しく説明したいと思います。まず株式の割合は60%、つまり許容できる範囲で最大限アロケーションしています。

強気の場合は株式のエクスポージャーを60%程度、逆に弱気の場合は株式のエクスポージャーを30%、とアクティブに変化させる事によりリターンを得る事を目的としていますが、今は金融相場は始まったばかり、ここ数年は強気維持が基本だと考えています。

株式の内訳ですがまずはMSCIコクサイです。これは日本以外の先進国に分散投資するベンチマークですが、特に今は非常に良いパフォーマンスが期待できるものと考えています。理由はワクチンの開発可能性の高まりにより、今バリュー株のパフォーマンスが良いからです。

MSCIコクサイは欧州株も組み入れています。つまり、コロナウィルスで大きく売られていた、バリエーションが低い欧州株が入っているわけです。この欧州株が大きくリバウンドする可能性が高いと考えています。これがS&P500をアウトパフォームすると思われる理由です。またS&P500より分散効果も高く、MSCIコクサイをポートフォリオの中心にするのがベストでしょう。

次に日経ですが通常より多めにアロケーションしています。アウトパフォームする可能性が高いと考えているからです。理由はコロナウィルスの拡大が欧米より抑えられている事、2Q決算が自動車セクターを中心に回復している事、バイデン大統領誕生によりグローバリズム回帰に動く事、回復が顕著な中国への輸出依存度が高い、からです。

米国S&P500より日経のほうが輸出依存度が高く、グローバリズム回帰の動きにより敏感に反応すると考えています。だから日経を多めに組み入れています。またMSCIエマ、つまり新興国株についても同様の理由でオーバーウェイトにしています。MSCIエマは中国株のウェイトが高いですが、バイデン大統領誕生により米中関係が融和の方向に向かうという訳です。

ナスダックは組み入れません。ワクチンの開発期待による長期金利の上昇はナスダックに対して致命的です。また巣篭り需要期待によって上昇していたハイグロース株は当分アンダーパフォームするでしょう。今週ダウがナスダックをアウトパフォームしていますが、その傾向は続くわけです。

つまりこれからはバリュー株、セクターでは銀行株、資本財、航空株、自動車、商社、電子部品などが注目されるでしょう。具体的な銘柄は、米国株なら、JPM、キャタピラー、ボーイング、日本株なら、トヨタ、村田製作所、三菱商事、です。このような銘柄群がこれからのマーケットの中心になると考えています。

他資産、金ですが、長期金利上昇により下落していますが、多少持つ価値はあると思います。例えばワクチンの開発が上手くいかなかった場合のヘッジとして、またオルタナティブ資産の本来の役割であるポートフォリオのパフォーマンスを平準化させる役割として、金融緩和が終わるまでは活躍するでしょう。

日本債券ですが、これはNomura-BPIというベンチマークに連動する投資信託を指します。確かに債券保有のメリットは低金利により意味は薄れています。しかし、ブラックスワンが起こったときは自国通貨建て債券だけが上昇します。つまりポートフォリオのヘッジになるわけです。

これらの資産を、相場見通しを立てバイアスを掛けつつ、バランスよく保有するのが長期投資です。それが出来るようになるには、日々マーケットを見つめ、マーケットが何を意味しているかを考える必要があります。私も日々マーケットから学んでいます。

今週もお疲れ様でした。今週はUNIQLOにジルサンダーコラボ商品を爆買いしに行ったんですが、売り切れでシャツ3枚しか買えませんでした。買えないと欲しくなりますね。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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