2020年10月2週振り返り(リスク許容度)


おはようございます!週間ではダウ平均が3.27%高、S&P500が3.84%高ともに2週続伸し、ナスダック総合が4.56%高と3週続伸しました。年初来では、ダウ平均が0.17%高とプラス圏を回復。S&P500は7.63%高、ナスダック総合は29.06%高となりました。

トレンドは確かに上です。ナスダックは50MAを明確に上抜け、為替はユーロドル、豪ドル米ドル、ポンドルなどの対ドルでの通貨が金曜日明確に上昇しました。米追加経済対策の期待感から上昇したといって良いでしょう。

先週発表された指標です。ISM非製造業景況指数は57.8と予想56.3前回56.9を上回りました。また新規失業保険申請件数は84.0万件と予想82.0万件前回83.7万件を上回りました。

先々週のISM製造業景況指数は55.4と予想56.3前回56.0を下回りました。また雇用統計も非農業部門雇用者数は66.1万人と予想85.0万人前回137.1万人を下回る一方、失業率は7.9%と予想8.2%前回8.4%を下回りました。経済統計はまだら模様だという事が言えます。

FOMC議事要旨では、FF金利を期間平均2%とするという新政策についてと、変わらず財政政策の必要性を訴えています。ECB理事会議事要旨では、ユーロ高の牽制についてが目立ちました。豪準備銀行政策金利発表では0.25%と変わらずも最後の文言に追加緩和の可能性を示唆しています。

欧州も豪州も当局は自国通貨高を望んていないことが分かります。一方マーケットはリスクオンでユーロドルと豪ドル米ドルは先述の通り金曜日目立って上昇しました。

違和感を感じるのです。経済統計が良いとは言えない中、追加経済対策で買い上げられる相場に。確かに追加経済対策が成立すれば将来の経済統計も良くなります。今はそれを相場が先取りしているのも分かります。

長期金利が0.780%まで上昇しています。つまり債券は売られているわけです。その売られた債券から、株式、更に金まで買い上げられる状態が過度のリスクテイクなのではないかと考えるわけです。特に金は通常金利が上昇すると下落します。しかし金利が上昇している中、金も上昇しているのです。

これは6月にハーツなどゴミ株が買われた時と同じような状況だと考えています。その時も長期金利は急騰しました。そしてその後株式相場は調整しています。それと同じように、今回も過度にリスク資産が買い上げられているような気がするのです。

マーケットのリスク許容度が上がっていることは確かです。センチメントは確かに上です。しかし、経済統計の回復が失速している事、金利上昇しているのに金が買い上げられている事から、私はまた調整が起こる可能性があると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は特に目立ったこともなくゆっくりしています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。


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