2025年2月4週振り返り(兆候)


おはようございます!週間ではダウ平均が1118.06ドル安(-2.51%)、S&P500が1.66%安、ナスダック総合が2.51%安とそろって大幅反落しました。

今週はS&P500は史上最高値を更新したものも、週後半下落が目立つ週でした。ウォルマートのガイダンスが弱かったことや指標が弱いのが目立った事が主な要因です。つまりインフレは下がらず景気後退が起こり始めている兆候が見え始めています。インフレが下がらないならFRBは利下げする事が出来ず、しかし景気は後退すると言うシナリオをマーケットは急速に織り込んでいます。

このシナリオは以前から私が提言していたものです。そもそもFRBの命題は雇用の最大化とインフレの安定ですが、この二つは基本的にシーソーゲームとなっています。つまり雇用を最大化させるには利下げしなければならないですし、インフレを安定させるには利上げをしなければなりません。つまりこの2つの要素をバランスよく調整する事がFRBの目的と言えます。

コロナショック後はインフレの重要性を軽視したことによってインフレが亢進しました。それは明らかなFRBのジャッジミスでしが、それを調整するために今度は急速な利上げが行われました。その効果で8%台だったインフレも2%台まで収まったのですが、想定以上に景気が強くノーランディングを見込むほどマーケットは楽観的な雰囲気でした。ただその後景気が強すぎてインフレ鈍化が低減してしまったのです。

そして今インフレは下がらず景気が悪化し始めている兆候があります。期待インフレも高く、関税の不安からなるものと思われます。いずれにせよ、楽観的なシナリオは覆され始めたという事でしょう。またドル円も150円を割れました。理由は日銀の追加利上げ懸念によるものと、米国金利の低下です。つまり日本人にとっては外株への投資環境としてはあまり良くない状況となっている訳です。

ですから今はポートフォリオのリスクを抑え様子見するのが最適だと考えています。そもそもバリエーションが高すぎます。このバリエーションを無視して上昇する材料もありません。勿論急落する材料も今の所ないのでフラフラしていますが、上昇余地と下落余地を考慮すると後者の方が確度が高いように感じられます。何故なら前述の通り景気が後退し始めた兆候があるからです。

のんびり待ちましょう、次の上昇相場が来るのを。此れだけの上昇相場があったので、時間調整か価格調整はあって然りだと考えます。ところで少しchatGPTを使う機会がありました。新しいビジネスのリサーチをする為です。印象は優秀ですが危うさを感じました。もし自律成長を加えると無限に成長していきますし、プロセスで自己保存に走ると、制御不可能になるからです。

極めて倫理観が問われるツールだと考えます。もしも制御不能なAIが生まれた場合、その開発者はどのように行動するべきか、そういう事を想定してAIの開発に臨むべきです。人類とAIの共存はあり得ません、AIは機械でただのツールだからです。いずれにせよ、慎重に扱っていくツールだという事は間違いありません。そろそろ真剣に話し合う時が来たのかもしれません。

今週もお疲れさまでした。今週は本編でも書いた通りchatGPTをいじっていました。なかなか面白いですが、やはり問題も多そうです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。