2025年2月1週振り返り(懐疑の中)


おはようございます!週間では主要3指数が高安まちまち。ダウ平均が120.41ドル高(+0.27%)と3週続伸した一方、S&P500は1.00%安と3週ぶりに反落。月曜日に3.07%安でスタートしたナスダック総合も1.64%安と3週ぶりに反落して終了した。ただ、1月月間ではダウ平均が4.70%高、S&P500が2.70%高とともに大幅反発となり、ナスダック総合は1.64%高と3カ月続伸です。

PCEコアデフレーターは前年同月比2.8%と予想2.8%前回2.8%と一致でした。インフレ鈍化は逓減しているものもサプライズはなしと言ったところでしょうか。FOMCも利下げなしでCMEfedwatchは3月利下げを18%しか織り込んでいません。一方欧州は、独CPIが2.3%と予想2.6%前回2.6%を下回りインフレは鈍化している印象です。ECBも25bpsの利下げを行いましたし、今後も利下げは継続するでしょう。

つまりインフレとの戦いは国家間で温度差が生まれました。景況感が良い米国は当然インフレ鈍化は逓減し、景況感が悪い欧州ではインフレが鈍化していると言うところです。但し共通点もあります、それは株価が好調という事です。米国S&P500は先週、独DAX、英FTSE100は今週高値を更新しています。今のマーケットに違和感は感じています。金利が上昇しつつ金も上昇し仮想通貨は急騰、株価は堅調。

為替はドルストレートではトランプ政権の関税政策への懸念からドル高ですが、ドル円はレンジ、方向感が掴めません。何を言いたいかというと、それぞれの資産の相関性が低いのです。特に違和感を感じるのが株の水準で、バリエーションを考慮すると明らかに高いです。やはりAI期待と言ったところでしょうか。DeepSeekの懸念で一瞬株は下がりましたが、すぐ戻りました。

DeepSeekの件は安いコストでAIが開発出来、既存のAI開発に疑問が生じたこと、またそれに付随して大量のNVDAのGPUが必要ないのではないかという懸念でした。私は難しい技術については専門外ですが、MSFTやMETAの決算から今後もAI開発のためのデータセンターヘの投資は続くだろうという事は分かります。またAI開発については主導しているのがビックテックです。

つまりドットコムバブルの時のような有象無象の企業が大量に出現していると言う状況ではありません。AIに関しては私は本質をまだ掴めていません。chatGPTは確かに便利です。所謂ググると言う概念がなくなり、リサーチコストが下がった事くらいは分かります。ただどのようにAIが世界を変えていくのかは理解できていません。また最も重要なのがそれにより企業にどの位の利益が加算されるかが分からないのです。

その辺の疑問から私は株価が上昇しているにもかかわらず相場見通しを弱気に維持していました。しかし来週考えを変えるかもしれません。きっかけはAAPLの決算です。EPS売上高共に微妙に予想を上回った程度で、iPhone販売も中国の売上高も予想に届いていない為、あまり良い印象ではありませんでした。しかし株価は決算発表後上昇しています。バブルと簡単に言い切りたくないですが、株価が下がらないのです。

何かを見落としているのかもしれません。それでも懐疑の中で株価は上昇していきます。AIと言うモノがどんな可能性を秘めているか、正確に予想できる人はいません。だからこそ株価は上昇するのです。トランプ大統領が就任し関税を発表、FOMCがサプライズなしで通過、そして米GAFAMの決算も無事通過、イベント通過によりリスクが減ったと判断する可能性が高いです。詳しくは来週報告します。

今週もお疲れ様でした。今週は新しいビジネスについて熟慮した週でした。熟慮した結果、煮詰まり、来週専門家に相談することにしました。何処にも情報の非対称性はあり、あらゆる情報にはアクセスできない事を実感しています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。