おはようございます! 週間ではダウ平均が0.60%安と3週ぶりに反落した一方、S&P500が0.96%高と3週続伸し、ナスダック総合は3.34%高と大幅に3週続伸しました。
注目の11月雇用統計、非農業部門雇用者数は22.7万人と予想20.0万人前回3.6万人を上回りました。失業率は4.2%と予想4.2%と一致も前回4.1%を上回りました。総合的に見てインラインと言ったところでしょうか。株式市場は好調を維持しS&P500は史上最高値を更新しています。一方為替は円高、ドル円は150円を割れた水準で推移しています。円ベースで見たMSCIコクサイは足踏みしている状況です。
確かに米株は好調の一言です、為替を考慮しなければついて行くべきだったとも言えるでしょう。11月1日に相場見通しを弱気にして以来、私はモヤモヤという感情を抱いています。ただあまり過去は気にしていなく、ここまで弱気のポジションを維持したことは全く後悔していません。円ベースで見れば高値は更新していないからです。ただこれからも高値を更新して円ベースで明確に高値を抜いた時どう判断すべきかを考えています。
そもそもバリエーションがS&P500で25倍と異常に高く、それを無視するように高値を更新し続ける米株、触りたくないというのが本音です。別に短期売買でショートをしたいという感情は全くありません。むしろ短期売買ならロングで勝てる相場だとは思います。ただ長期のポジションとして強気にエクイティのエクスポージャーを上げられるかというとそうではありません。
為替を抜きにしてもそのバリエーションの高さから手を出したくないのに、為替を考慮すると更に消極的になります。まずボラが高いこと、ドル円は1日で平気で1円動きます。更に日米の金融政策が真逆だという事、つまりFRBが利下げ方向、日銀は利上げ方向で、少なくとも円安一方行な展開ではありません。詰まるところ今月のFOMCや日銀政策決定会合をまずは待ちたいという結論に達します。
考えられるリスクは日銀政策決定会合で日銀が利上げに動くことです。そうなれば当然円高になり外貨建て資産が目減りします。今外貨建て資産をMSCIコクサイで25%、グローバルREITで15%保有しています。つまり40%が為替ヘッジ無しの外貨建て資産になります。当然為替が5%円高に振れた場合資産の40%の5%が減ることになります。つまり資産全体の2%が減ります。
このファンドの年率換算の標準偏差は全期間で8.21%です。つまり年間で8%程度動く程度のリスクが低いポートフォリオとなっています。そのファンドで月間でも2%減価したら大きなダメージです。もっと言えば80%エクイティのエクスポージャーを持ったとすると4%減価します。正直かなり厳しいことになります。そしてドル円が月間で5%動く可能性は低くないのです。
そう考えると、やはりこれ以上リスクポジションを増やすことは賢明ではありません。ただでさえバリエーションがが高い米株、そしてボラが高く円高に振れやすい環境、それが私をリスクオンにさせてくれないのです。そして今月最もボラが上がりそうなイベントが、日銀政策決定会合です。ですからそれまでは少なくともリスクポジションを増やす事はないと思います。
今週もお疲れさまでした。冬に入り気温も下がって少し鬱気味になりました。そもそも躁鬱病なの気分の上下はしょうがないです。普段は朝昼ゴロゴロして暮らしています。もう少ししたら気合も入ると思うので、その時を待ちます。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。