2025年8月1週振り返り(無茶苦茶)


おはようございます!週間ではダウ平均が1313.34ドル安(-2.92%)と反落し、S&P500が2.36%安、ナスダック総合が2.17%安とともに3週ぶりに反落しました。

7月雇用統計、非農業部門雇用者数は7.3万人と予想10.4万人を下回りました。更に6月の数値が14.7万人から1.4万人と大幅に引き下げられています。失業率は4.2%と予想4.2%と一致も前回4.1%を上回りました。雇用は不安定ですが徐々に悪化している傾向が見受けられます。雇用統計の発表後、トランプ大統領は労働統計局のエリカ・マッケンターファー局長を解任を指示しました。

雇用統計を政治目的で利用したとして、証拠を示さずにマッケンターファー局長を非難しています。全く意味が分かりませんが、もうトランプ大統領に不利な事が起これば、その人物は責任を取らされると言う、王政にも似た状況となっています。更にクーグラーFRB理事も理由不明で辞任しています。此れはトランプ大統領に優位に働き、後任を自分の都合の良い人物にする権限を得ました。

私は7月31日相場見通しを遂に強気に変更しています。上記の事例が示す通り、トランプ大統領には逆らえないと考えたからです。7月PCEコアデフレーターは前年同月比2.8%と予想2.7%を上回り、前回も上方修正され2.8%となりました。間違いない事はインフレ率はインフレターゲットの2.0%を上回っているという事です。それにも関わらずトランプ大統領はインフレではないと発言しています。

それだけではなく、大幅な利下げをFRBに迫っています。中銀の独立性が危ぶまれる事態ですが、前述の通りグーグラー理事の理由不明の辞任、トランプ大統領の使命を受けたボウマン理事とウォラー理事が早期利下げを支持し、徐々にFRBが蝕まれている状況と言えるでしょう。一言で言えば無茶苦茶な事態が米国に起こっているのです。トランプ大統領は株安を嫌います。

となれば彼の任期中は株高が続くと考えています。とても安易な理由だと自分でも思っています。相場見通しを始めて7年間、金融政策の行方を参考に相場見通しを変えてきましたし、自信を持って判断してきました。しかしながらその金融政策の行方さえも人為的になりかけていて、利下げは確実に訪れるでしょう。更に株価のバリエーションの尺度である10年国債利回りも上昇する気配がありません。

何故なら財務相が長期債の発行額を抑える事にしたからです。行きつく先は間違いなくインフレとそれに伴うドルの棄損ですが、名目上は株価は上がるでしょう。その後の処理は間違いなく悲惨な事が起こるとは思いますが。更に株価が上昇する理由はAI投資です。マグニフィセント7の決算から見受けられるのが飽くなきAIへの投資意欲です。

各社ともAI投資額を上方修正しています。そしてトランプ大統領は日本や韓国、EUに米国への投資を約束させました。それは間違いなくインフレを起こしますし、更にFRBが利下げすればインフレは加速していくのでしょうが、その前にバブルが起こると考えるのです。最後は焼け野原になるんでしょうが、それまでの上昇には乗るべきです。ですから相場見通しを強気に変更しました。

今週もお疲れさまでした。今週は比較的のんびり過ごしていました。音楽を聴くのが好きで、最近藤井風にハマっているんですがとても素敵な楽曲と歌声ですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。