おはようございます!週間ではダウ平均が1.26%高と3週ぶりに反発し、S&P500が1.46%高、ナスダック総合が1.02%高とともに2週間続伸となりました。
今回は決断に非常に苦しみました。しかし私は7月25日、相場見通しを弱気から中立に変更しました。先週まで私は慎重姿勢を崩しませんでした。やはりトランプ大統領が意図的にバブルを起こそうとしているとしか思えず、ついて行けていませんでした。7年間この仕事をしていて、ここまで思った通りに相場が動かない事もありませんでした。正に苦渋の決断です。
ただ円ベースでも株価が高値を更新し下がる気配もない、そういう状況で意地を張って弱気を継続するのは投資機会を逃すだけで、真摯に相場に向かっていないと考えました。勿論状況の変化も理由に在ります。関税交渉が順調に進み、日米は15%で合意、更にEUとも15%で合意に近づいているとの報道から、最悪のシナリオは回避されそうになりました。
依然行きつく先は良い状況になるとは考えていません。減税をし、関税を賦課、そして利下げ圧力、つまりドルの棄損とインフレです。ですからインフレヘッジとしてグローバルREITだけでなく、金もポートフォリオに加えました。金は為替ヘッジをしドルの棄損に対応しています。いずれにせよ、意図的なバブルは起り始めています。苦しくとも買わざるを得ないと判断しました。
もう少し客観的にデータを提供します。コアCPIは2.9%とインフレが再燃しています。景気は過熱し始め、失業率は4.1%まで低下、新規失業保険申請件数も21.7万件まで下がって来ています。ソフトデータの総合PMIも54.6と再び上昇傾向となりました。FF金利は4.25%と見た目は景気抑制的な水準ですが、中立金利が上昇している可能性が高く機能していません。
またミクロでも決算は着地は悪くなく、特にマグニフィセント7は増益基調をキープしています。つまり今後の金融政策は暫く景気抑制的であるべきです。何故ならインフレが再燃しているからです。しかしながらトランプ大統領の利下げ圧力もあり、FRBは少なくとも利上げはしないでしょう。更に減税法案や関税交渉によるAIに対する投資案件の増加も考慮するべきです。
つまり財政政策、金融政策、共に緩和的なのが今の状況なのです。そうならば株価水準、つまりバリエーションが膨らんでいてたとしても株価はさらに上昇します。最終的にインフレが亢進し、ドルの価値も棄損すると思います。ただFRBが利上げに動くまではバブルのような事が続く可能性が高いです。繰り返しますが、納得は行きません。
しかしながら、政府が意図的にバブルを起こそうとしているならばそれについて行くのが投資です。株式の保有はインフレヘッジとなるでしょう。何故なら我々の現金は毎年3%棄損しているからです。最後に謝罪をしたいと思っています。もっと早く株式のエクスポージャーを上げるべきでした。決断が遅くなった、それは結果的に間違いありません。
今週もお疲れさまでした。今週はボランティア活動に進展がありました。障害者施設に訪問したのですが、話し合った結果、演奏する機会が得られそうです。また進展ありましたらご報告致します。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。