2025年7月3週振り返り(楽観的)


おはようございます!週間ではダウ平均が29.32ドル安(-0.07%)と小幅に2週続落した一方、S&P500が0.59%高、ナスダック総合が1.51%高と反発しました。

6月CPIは前年同月比2.7%と予想2.6%前回2.4%を上回りました。またコアも前年同月比2.9%と予想2.9%と一致も前回2.8%を上回っています。関税の影響が徐々に出始めた感じがします、インフレ再燃の可能性が高まっています。それにも関わらずトランプ大統領は相変わらず1%への利下げを要求、更にいつも通りパウエル議長の解任を仄めかしています。

個人的には理解不能なんですが、大統領だから何言っても大丈夫と言う論理が通じるようです。私は憤りを越して呆れを感じています。今例えばFF金利を1%まで下げたら景気は間違いなく加熱するでしょう。それはインフレが加速すると同意です。トランプ大統領はインフレは低いと述べていますが、明らかに間違っています。インフレ率はインフレターゲットの2.0%を上回っているからです。

ただ何かの拍子で連続利下げなど行われる可能性もゼロではありません。そうなると前述の通り間違いなくインフレは加速するはずです。となればインフレ期待も上昇し10年国債利回りも上昇します。株はバリエーションの高さから下落する可能性が高いです。またパウエル議長やほどんどのFRB理事達が意図しているように利下げに慎重姿勢を堅持すれば景気は悪化します。

つまり株価は下がるはずです。つまり大きく利下げしても利下げしなくても株価は下げるはずです。それにも関らず株価は堅調を維持しS&P500は今週史上最高値を更新しました。私は多少困惑しています。今は長い目で見れば利下げの最中です。5.25%だったFF金利を中立金利程度まで下げる過程にいます。ただインフレがしつこく利下げのペースは緩いです。

この利下げの位置とは、金融相場から業績相場に移り、そして終わりリセッションがくる過程では最後のリセッション前の位置にいます。通常株価はピークを付け下落トレンドが始まる場所です。それにも関わらず未だS&P500が史上最高値を更新しているのです。金融政策から市場の動きを読む私には難しい相場です。今は政治で相場が動いているからです。

ただバリエーションはパンパンに膨らんでいますし、長期金利も上昇傾向です。トレンドについて行きたくはありません。また関税が各国にトランプ大統領がTACOらなければ8月1日に賦課されます。それは間違いなくインフレを加速させますし景気を悪化させます。となればやはり慎重姿勢は崩せないと言うのが私の結論です。相場に触れて長いですがこういう時もあると割り切りが必要です。

最後に、日本の相場です。参院選が週末にあり、与党が過半数割れしそうな様子です。野党は減税派なので間違いなく日本の財政は悪化します。それを見越して日本の超長期ゾーンの債券が再び売られ始めています。また円も売られています。株価は何故か堅調なんですが、来週明け警戒が必要だと考えています。若しかしたらトリプル安もあるかもしれません。

今週もお疲れさまでした。今週は友達のライブに行ったり、スナックも少し行きました。まだ夏バテが治りませんが、大分マシになって来たようです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。