おはようございます!週間ではダウ平均が457.02ドル安(-1.02%)と4週ぶりに反落し、S&P500が0.31%安と3週ぶりに反落。ナスダック総合は0.08%安と4週ぶりの小幅反落となりました。
相変わらずトランプ大統領が頻繁に発言していますが、毎回言っている事が違う為、私はその詳細を正確に把握できていません。少なくとも8月1日までは追加関税の賦課が無いようです。また日本に関しては8月1日までに合意がない場合、25%の関税を賦課されると書簡が送られたようです。FRB議長の件に関しては議長辞任を強く求めていますが、トランプ大統領にはその権限がないと推測しています。
怒りと言うよりも呆れるという感情の方が強いのでしょうか。誰も大統領に逆らえず、周りにはイエスマンしかおらず、ただなすがままと言う状況が続いています。インフレ下にも関らず減税法案を通し、関税はインフレを上昇させないと根拠のない事を言い、パウエル議長の解任を求める。全てが思い通りになればインフレが再燃しドルの価値の棄損となるでしょう。
そんな中注目しているのが来週火曜日発表の6月CPIです。特にコアの前年同月比が前回2.8%から3.0%まで予想が上昇しており、関税の影響がそろそろ出始める可能性が高いです。FRB内でも意見が割れていますが、ほぼ完全雇用の下インフレの上昇が現れてくると流石に利下げは出来ないでしょう。年内2回利下げがコンセンサスですが、それも微妙なところだと考えています。
株価に関してですが、6月雇用統計の結果を見ても景気悪化が顕著になっている訳ではなく、結果底堅い展開となっています。ただ私はやはり買いたいと思えません。先週も言及しましたが、政策によってバブルが起こったとしても結局インフレと言うツケが回るだけです。と考えれば最低限ついて行くだけで良いと判断しています。多分もっと分かりやすい時が来ると思います。
さて日本の話題、ドルの棄損のリスクも高いですが、円の棄損リスクも非常に高いです。参議院選挙がもうすぐに迫り、与党はバラマキを示唆、野党は減税を示唆しています。与野党いずれにせよ財政拡大という方針です。消費税減税がもし実現したら、トリプル安が来る可能性が高いです。債券が売られ、円が売られ、株も売られる、プライマリーバランスを堅持しようと言う者がいません。
また日銀も利上げする可能性が低いです。いつもの事ですが、0.5%の政策金利に対してインフレ率が3.5%、更にインフレが加速する可能性しか見えません。本当は公定歩合を3%程度に上げるのが正攻法なんでしょうが、住宅ローン負担者や中小企業が倒れる可能性が高く、利上げしたとしてもせいぜい1%程度まででしょう。となると日本ではインフレが常態化する可能性が高いです。
インフレは貨幣の価値棄損と言う意味です。それに対して防衛すべき手段はやはり資産運用ですが、そもそも日本が低成長過ぎて日本の株価に期待は出来ません。そうなると外株となりますが、少なくても今は手が出ずらい状況です。となると実物不動産も良いかもしれません。もうすでに高いですが、不動産に少し注目しています。いずれにせよインフレがテーマになるでしょう。
今週もお疲れさまでした。今週も暑いのでほぼのんびりしていました。夏バテは多少良くなったように思えます。あとはギターを少々練習しました。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。