2025年6月2週振り返り(イスラエル)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.32%安、S&P500が0.39%安、ナスダック総合が0.63%安となり、主要3指数がそろって3週ぶりに反落しました。

注目の5月CPIは前年同月比2.4%と予想2.4%と一致も前回2.3%を上回りました。但し前月比では0.1%と予想0.2%前回0.2%を下回っています。コアも前月比では0.1%と予想0.3%前回0.2%を下回りました。インフレ率は関税の影響を受けていないと言えるでしょう。但し関税の影響が現れるのは夏から秋口とも言われており、5月単月では判断がつかないと言うのが正直な気持ちです。

私は盲目的にパウエル議長を信任はしていませんが、彼の判断している通り関税の影響が顕在化するまでは様子見が良いと私も考えています。そもそも失業率は4.2%と完全雇用を示しており、インフレ率はインフレターゲットの2.0%を超えています。つまり優先すべきはインフレ率であり、金融引き締めは妥当です。来週のFOMCでもそのような発言になると想定しています。

さて金曜日の朝、イスラエルがイランへ空爆を実施し、イランもそれに対して報復行動を行いました。元々中東は不安定な地域ですが、ハマスのイスラエルへのテロ以来、イスラエルとイランの緊張感が増していました。米国とイランとの核開発計画交渉も上手く行っていない矢先、イスラエルがイランへ先制攻撃を行ったのです。勿論戦争は歓迎すべきことではありません。

しかし2000年も前から宗教間で争っている関係は修復は不可能です。ですから国際間で上手く戦争を抑える努力が必要です。ハマスのイスラエルのテロは、米国の仲介でイスラエルとサウジアラビアの国交正常化を目指そうとした矢先でした。それは思慮深い行動とは思えません。何故ならイスラエルとサウジアラビアの国交正常化はイランにとってはクリティカルとなるからです。

それを防ぐためにハマスがテロを行ったとされています。何を言いたいかと言うと相手をあまり刺激し過ぎると紛争が起こるのです。ですからあまり追い込まず程々の所で止めなければならないと言えるでしょう。またイスラエルのネタニヤフ首相は国内の世論もあり強硬姿勢を取らなければなりません。そうならないと失職して汚職で逮捕される可能性があるからです。

そんな背景のなか紛争と言うか戦争が起きてしまいました。個人的に思うのが今回は紛争は加速すると考えています。その背景は引くに引けないネタニヤフ首相、そしてやられたままでは恰好が付かないイラン、両者の落としどころが見えないのです。つまり長期化が懸念されます。イスラエルにはアイアンドームが有る為、イランの空爆はイスラエルにとってそこまで脅威ではないです。

ただレバノンのヒズボラ、イランの革命防衛隊との地上戦になる可能性もあります。戦争はゆっくり拡大していくものです。未だにウクライナ戦争も終わりません。そして中東も紛争の地となりました。そして台湾有事も近づいてきています。これが第三次世界大戦に繋がらない事を私は祈っています。何処かで折り合いをつけて行って欲しいものです。

今週もお疲れさまでした。今週は体調があまり良くなく、だいたい寝ていました。躁うつ病の性質上、どうしても眠りが多くなる時期があるので、やり過ごしています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。