おはようございます!週間ではダウ平均が667.00ドル高(+1.60%)、S&P500が1.88%高、ナスダック総合が2.01%高と3指数がそろって反発しました。
今週は5月29日に振り返りを書いているので簡易版としてお伝えします。所謂『解放の日』関税が国際貿易裁判所で違法との判決を受けました。それは米大統領の権限が何処まであるのかを問うものです。私は一国の大統領により、今回の様な世界の構造を変えるような出来事は起ってはいけないと考えています。トランプ大統領が変えたものは関税の上げ下げだけに留まりません。
繰り返し言いますが、先人たちが積み上げたグローバリズムの根幹を崩すものです。それはサプライチェーンだけでなく、防衛関係さえ壊してしまいました。結局西側の綻びは東側、特に中国に利するだけだと考えています。特に地理的に近いEUや日本との関係構築のきっかけとなりました。またロシアも米国の後ろ盾が曖昧になったウクライナ戦争を辞めようとしません。
株価に関して言えば高い位置をキープしていると言う印象です。ただ今自分がどの位置にいるのかがイマイチ私も分かっていません。それは通常株価は、金融緩和から始まる金融相場、そしてその次に来る業績相場、そしてリセッションを繰り返します。インフレショックからその株価の位置が曖昧になり、今は利下げの過程にありますが、停止していると言う曖昧な状況にあります。
通常利下げの最中はリセッションが起こります。そして株価が下がる傾向が高いです。状況としてはスタグフレーション懸念があり、その状況に近いですがまだハッキリと景気後退が訪れていると言うサインが見当たらないのです。今後景気が後退していくサイン、特に雇用でしょうか、が見られるようになれば次の展開になっていくように想像しています。
他懸念材料は明らかに財政です。それは日米ともにですが、特に米国の減税法案の行方には注目しています。対GDPで7%の財政赤字は持続可能とは言えません。それが顕在化すればタームプレミアムが上昇する可能性が高いです。つまり金利が株価のバリエーションを押し下げる可能性が高いと考えています。それだけでなくトリプル安の可能性も高いです。
その査証に株価はある程度戻りましたが、為替は戻りません、ドル安が続いています。ドル円は143円台と昨年の160円近い状況から程遠いです。為替と株価、どちらが見通しが甘いかを問うと、株価が甘いと私は判断します。金利も高い位置をキープしています。となれば間違っているのは株価と私は考えるのです。それは株価に下落余地があると同意だという事です。
今週もお疲れさまでした。今週はほとんど家で、最近のインスタやXの投資に関する投稿を見ていました。かなり瞬間的で感情に訴えるものが多く、これが今の流行なんだと実感しています。私の好みではありませんが、それが時代なんだという事でしょう。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。