2025年4月2週振り返り(事実上の撤退)


おはようございます!週間ではダウ平均が1897.85ドル高(+4.95%)、S&P500が5.70%高、ナスダック総合が7.29%高とそろって3週ぶりに反発しました。

私は4月10日相場見通しを更新し、ポートフォリオを微変更しました。MSCIコクサイ、グローバルREIT、先進国債券(為替ヘッジ有)をそれぞれ5%ずつ減らし、MSCIコクサイ20%グローバルREIT10%先進国債券20%(為替ヘッジ有)現金50%としたのです。此れは事実上相場からの撤退を意味します。キャッシュ比率を限界の50%まで上げ、ポートフォリオに対する相場の影響を最小限にしました。

長期投資とは永続的にポートフォリオを有機的に変化させる事を言います。これまで私はなるべくキャッシュ比率を高める事はしませんでした。フルインベストが長期投資では基本だからです。しかしながら、これだけのボラティリティを伴う相場を私は許容できません。一日ダウは1000ドル動く、これは言うまでもなく異常で、世界の構造が変化している査証です。

ですからポジションのボラを下げるためにキャッシュ比率を最大限まで上げました。3月末までの今年のパフォーマンスは‐2.8%です。因みに円建てS&P500の年初来パフォーマンスは‐20%程度です。大分回避できているとは思いますが、私はボラを嫌います。このボラが落ち着き社会が新しい構造を目指すまで私はこのポートフォリオを維持するつもりです。

さてトランプ大統領は1週間で相互関税の賦課を90日間延期しました。その理由は長期金利の上昇によるものと推測しています。マーケットは正直です、長期金利は4.0%程度から4.5%程度まで上昇しました。この急激な上昇は主にインフレ期待によるものだと推測しています。長期金利は①景況感②インフレ期待が因数です。その長期金利が急上昇したのはインフレ期待が関税によって急上昇したと言う査証です。

逆説的に言うと、長期金利の行方が最も注目されるファクターとも言えるでしょう。またマーケットは整合性が取れなくなってきました。株価が下がって米国金利が上がって金が上がる、米国金利が上がってドル円が下がる、原油が下がって長期金利が上がる、統計的違和感を感じます。リーマンショック前もパリバショックやGSAMのLSファンドの解散により統計的違和感を感じる出来事が起こりました。

その後暫くすると急落が起きています。今回も更なるマーケットの急落の可能性が高いと考えています。また社会的構造の変化にも注目しています。2009年のリーマンショック後から2015年12月までゼロ金利が続きました。2018年FF金利が2.50%を示した時までは私は強気を維持していたと思います。しかしながらこの7年私は強気と弱気を繰り返しています。

それは社会の振幅の幅が広がり、早さが加速していることを示唆しています。つまり間違いなく社会の変革期が訪れたという事が言えるでしょう。その極地が今回のトランプ大統領による関税の賦課なのです。この変革期を経て社会がどの様に向かうのかを注目しています。それは我々一人一人にのしかかってくるのです。常に社会の変化に敏感に居たいですね。

今週もお疲れさまでした。今週はAIとの対話を重ねたり、酒とタバコと音楽を楽しんだり、スナックに通ったり、いつも通りの日常を過ごしました。Less ordinary, but as usual. そんな毎日を過ごしています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。