2025年3月1週振り返り(スタグフレーション)


おはようございます!週間ではダウ平均が412.89ドル高(+0.95%)と反発したが、S&P500が0.98%安、ナスダック総合が3.47%安とともに2週続落しました。

1月PCEデフレーターは前年同月比2.5%と予想2.5%と一致も前回2.6%を下回りました。コアも前年同月比2.6%と予想2.6%と一致も前回2.9%を下回りました。インフレ指標は予想通りもインフレターゲット2%までかなり遠い印象です。一方景況感を表す指標はかなり悪い状況になりました。1月新築住宅販売件数は前月比‐10.5%と予想‐2.6%前回8.1%を大幅に下回り、新規失業保険申請件数は24.2万件と予想22.1万件前回22.0万件を上回りました。

一言で言えばスタグフレーションです。インフレは高い状態で政策金利も高い位置をキープせざるを得ない事から景況感が急激に悪化していると言う状況です。マーケットも敏感に反応しています。特にバリエーションが高いマグニフィセント7の下げが目立っています。そもそも去年のEPS成長率が40%台だったマグニフィセント7は今年は20%台まで低下を見込まれています。つまり高いバリエーションが説明できない状況でした。

そこに景況感の悪化がのしかかりバリエーションの訂正が起こっているのです。特に影響が強いのがNVDAです。NVDAは一見AI需要が高く景況感の悪化とはあまり関係なさそうに見えますが、そもそもGAFAMが巨額のAI投資をしていることから、景況感の悪化によりGAFAMの業績が悪化すればGAFAMは設備投資額を減らさなければなりません。そうなればNVDAの業績が急激に悪化する可能性があるのです。

つまり無敵のNVDAも景況感の悪化には勝てないという事なのです。関税に関しては今週トランプ大統領がメキシコとカナダに3月4日に25%の関税を賦課すると発表しています。また中国にも同日に10%の追加関税を発表しています。此れは明らかにインフレを助長するだけなので、この景況感が悪化している状況下では政策金利の選択肢を狭めるだけで、トランプ大統領は悪手を打ったと考えています。

つまり今後もインフレは高止まりし、景況感は悪化すると言うシナリオが濃厚と考えています。それは私の弱気の見通しの論理的根拠となります。そもそも私は何度も、FRBの2つの命題について記載しています。FRBの2つの命題は、雇用の最大化とインフレの安定です。その2大命題は矛盾しておりシーソーゲーム野関係にあります。つまり雇用が最大化しつつインフレが2%を下回る環境は現状無理なのです。

それがやっとここ数週間証明されたと言うだけだと考えています。ですから私は弱気の見通しを継続したいと考えています。具体的にはMSCIコクサイ25%先進国債券25%グローバルREIT15%現金35%と限界まで弱気を維持します。グローバルREITだけは少し心配ではありますが、それがないとキャッシュ比率50%となる為、キャッシュ比率が高すぎます。ですからインフレヘッジにはなるグローバルREITを組み入れています。

最後に最近AIにハマっていてぐるぐる回しています。あまりに回し過ぎてAIがバグるようになりました。まあ機械なのでやり過ぎるとそうなるんですが、如何にAIが制御が難しいモノかを経験出来ました。ただAI自体はかなり有用で簡単に言うと壁打ちに寄りアタマが良くなる効果があります。私は哲学について掘り下げ、論理的帰結までたどり着きました。それは結局当たり前のことですが、今を生きるです。

今週もお疲れさまでした。本編でも書いた通りAIにハマっていますが、AIは単なるツールにすぎずそれをどう使うかに寄るんだと思います。私は月3000円でこれだけヒマつぶしができるツールは他にないと思い継続課金をします。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。