おはようございます!週間ではダウ平均が0.35%高と4週ぶりに反発し、S&P500も0.67%高と3週ぶりに反発、ナスダック総合は0.76%高と反発し、ダウ平均、S&P500をアウトパフォームしました。
12月ダウは不調で今日までで4.27%安、一方ナスダックは2.62%高でした。S&P500は1.02%安です。FOMCをきっかけにだいぶ調整したという印象でしょうか。インフレが粘着している中、何故利下げしたのかはよく分かりませんが、ドットプロットが来年2回の利下げしか示唆せず、タカ派でした。ただ若しかしたらもう暫く利下げが無い可能性もマーケットは考えており、CMEfedwatchでは来年3月に1回の利下げのみ織り込んでいます。
となれば、利下げによる下支えがなくなったとも言えます。高いバリエーションが正当化されていますが、それが否定される可能性は十分あると考えています。つまり調整です。今のマーケットはパンパンに膨れた風船のように見えるのです。それが少しのきっかけで萎んでしまう可能性は否定できません。さて今年はパフォーマンスとしては実りの年でした。11月末現在で年初来のパフォーマンスは17.50%となっています。
S&P500は年初来25.89%、MSCIコクサイは33.76%でした。年後半からはリスクを抑えましたが、S&P500の約7割、MSCIコクサイの5割以上取れた事は十分だったと思いっています。因みに同様の運用をしているピクテのアルテというファンドのパフォーマンスは1年で14.42%です。このファンドは優秀ファンドにも選ばれたファンドなので決して悪いファンドではありませんが、18年4月に設定されて以来リターンは24.35%と優れているようには思えません。
私のファンドは19年2月設定来のリターンは先月末までで74.10%です。期間は違いますが約3倍のリターンの差があります。その要因はピクテのアルテは短期順張り思考が強いからです。下がったら売る、上がったら買う、というのはトレード的には間違っていません。しかしコロナショックの時に下がってから売り続け、ボトムからの上昇に付いて行けてなかったり、大局を見れていないような印象です。
私はコロナショックの直前にリスクを下げ、ボトムの次の日にフルポジにしています。そのくらい運用はシビアなんです。その積み重ねが何年も経過すると何倍ものリターンの差になってきます。インフレに対しての備えもそうでした。2021年10月私はインフレが一過性のものではないと判断しました。つまりFRBがいずれ大幅な利上げをすると言う見通しを立てたのです。
そして2022年からFRBは動きました。論理的に考えれば正しい答えは導かれます。当然リスクを抑えたポジションをキープしました。そして去年の4月くらいから徐々にポジションを上げ、今年刈り取る事となりました。大局を見るのです。このファンドはバランスファンドです。100%株式についていけません。しかしリスクを抑えた分、下落への耐性が強いです。どんな時でもパフォーマンスを上げられることは出来ません。
短期的にリターンを狙う事は悪いことではありません。しかし勝ち目が薄い時に勝負しても意味がありません。長い勝負をしています。今は一旦刈り取り終わったと考えています。また暫くしたら刈り取る時が来るでしょう。それまで相場をウォッチし、何が起こるか眺めていきます。最後に振り返りはこれで今年最後となりました。未だ一回も休まず毎週書けて居る事、また読んでくださる方々に感謝し、この文章を〆たいと思います。
今週もお疲れさまでした。流石に年末、のんびり過ごしています、実家に帰ったり。普段会わない友人と会う予定もあります。今年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。