2024年12月3週振り返り(責任感)


おはようございます!週間ではダウ平均が2.25%安と3週続落し、S&P500が1.99%安と2週続落。ナスダック総合は1.78%安と5週ぶりに反落しました。

注目の日米の金融政策ですが、まずFOMCは想定通り25bpsの利下げでした。しかしドットプロットが来年2回のみの利下げを示唆しておりタカ派の利下げと受け止められています。日銀政策決定会合では利上げ見送り、ハト派で次回利上げの時期も示唆しておりません。こうなるとドル高、更に円安となりドル円は160円を目指す展開となりました。パフォーマンス的には円安は追い風ですが、ボラが高いこと自体が問題です。

詳しく金融政策について分析していきます。まず米国ですが今回のFOMCでFRBはインフレの粘着性を認めたと言い換えられるでしょう。問題はインフレを抑えながら雇用の最大化も達成できる、所謂ソフトランディングの夢が崩れ始めたところです。先週の振り返りでも書いた通り、本来インフレの安定と雇用の最大化はトレードオフの関係です。そうそう都合よくインフレが低下し続け雇用も問題ないという環境は考えられません。

このままインフレが下がらず利下げが出来ず、雇用がじわじわと悪化し始めるシナリオをメインシナリオとしています。株価に関してもバリエーションが高すぎて下落リスクの方が高いと判断しています。さて日本の金融政策に関しては、八方塞がりという印象です。結局誰が何を負担するかという問題だからです。まず利上げをすれば住宅ローン負担者が割を食います。

利上げをしなければ輸入物価の上昇からインフレが亢進します。インフレは特に低所得者にダメージを与えます。つまり利上げなら住宅ローン負担者が、利上げ無しならインフレ亢進により低所得者が、ダメージを受けるという構造なのです。結局日銀は政府の飼い犬ならば分かりにくい方を選択させます。だから利上げ無しだったと考えます。問題の先送りと言っても良いでしょう。だから日本は八方塞がりなのです。

さて年末も近づき、今年のパフォーマンスも固まってきました。年始から11月末までのリターンは17.50%でした。昨年のパフォーマンスは13.80%です。つまりこの2年間で30%以上のリターンを享受出来ました。因みに最も苦しかった2022年が0.20%でした。つまり取れるときに取るのがファンドなのです。2019年2月開始以来のリターンは74.10%です。積み重ねがこのパフォーマンスなのです。

結局は数字なんですが、その裏には苦悩があります。私のファンドのパフォーマンスは同様の運用をしているバランスファンドの数倍のパフォーマンスを出しています。その差は何だと言えば顧客の顔が見えているかどうかなんだと思います。投資信託は集まったカネを運用します。顧客の顔は見えません。私の場合は顧客の顔が直接分かります。その分責任感があるんだと思います。

いずれにせよ、それはやりがいでもあります。勿論生活の為でもありますが、日々パフォーマンスの為に最大限努力していく事、サボらない事、それが私の生活の活力になるのです。皆さんには感謝しかありません。結果は分かりませんが、最大限リーズナブルなポートフォリオをその時その時作っていきたいと思います。そしていつかその先にある何かを見てみたいです。

今週もお疲れさまでした。今週末はサロンのオフ会が久しぶりにあります。スペイン料理を食べた後は杉本宅で2次会という予定です。楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。