おはようございます!週間ではダウ平均が1.96%高、S&P500が1.68%高、ナスダック総合が1.72%高で終了しています。ダウ平均は史上最高値を更新しました。
注目のNVDAの決算は売上高とEPSがコンセンサスを上回り、ガイダンス売上高も予想の範囲内という好調な決算でした。年間の売上高は前年の2倍以上で1000億ドルの大台を突破しています。時価総額は3兆6000億ドルでAPPLを1000億ドル以上上回り世界トップです。ただ成長のスピードは鈍化しており8‐10期の売上高は前年同期比94%増と5四半期ぶりに3桁に達することが出来ませんでした。
また11‐1期の売上高は前年同期比70%増の375億ドルと予想されています。今後の期待は次世代AI半導体『ブラックウェル』に掛かっています。同製品シリーズの売上高は2026年1月期に626億ドル、翌年度には970億ドル以上と予想されています。順調に見えるNVDAですが、トランプ次期大統領が導入する可能性がある追加関税やその他の規制が懸念材料としてあります。またテック大手がAIサービスを導入するスピードにもかかってきます。
いずれにせよ時価総額トップのNVDAは成長を続けるという事は間違いないでしょう。ただし前述の通り成長のスピードは鈍化しており、株価がこのまま堅調かどうかは疑問視しています。実際決算発表後の株価の動きもフラフラしていただけで、勢いはありませんでした。コンセンサスを上回ったにもかかわらず期待を織り込んでいたためだと考えられます。ただし引き続きNVDAがマーケットの注目を集めることは間違いないです。
個別の動きでは小売り大手が決算を発表しています。一言で言えばウォルマート一強と言ったところでしょうか。ライバルのターゲットは決算を落とし株価は21%急落する一方、ウォルマートは堅調な決算を発表し株価は上昇しています。ウォルマート一強の理由は多額の設備投資により効率的な事業運営をしているという事に尽きます。そしてコスト削減により高い利益率を維持し他社よりも値下げのバッファーがあるのです。
強い企業がより強くなるという構造と言えるでしょう。ただし強すぎても問題があります。GOOGは司法省にクローム売却を迫られました。ブラウザのシェア約3分の2を占める為、独占禁止法に引っかかるとみなされています。本質はクロームと他アプリとの連携であり、ユーザーとしては利便性が高くとも、競争性が著しく削がれているとみなされているのです。この問題は長く此れから争われていくでしょう。
さて今週WSJにマスク氏とラマスワミ氏の政府効率化省についての寄稿が投稿されました。彼らが挙げる3つの主要改革は①規制の撤廃②行政組織の縮小③コスト削減です。彼らの寄稿によると政府効率化省にはそれを行う権限が法的にあり、最終目標は2026年7月4日の独立記念日までにやるべき仕事を終え、その存在を必要のないものとすることです。寄稿はかなりアグレッシブな内容で、日本もそのような改革が行われて欲しいと素直に思いました。
またマーケットですが、高値圏でフラフラと言ったところでしょうか。特に重要な指標の発表もなく静かな動きです。ただウクライナ戦争を巡る地政学リスクが高まっている事は注意しなければならないでしょう。バリエーションも高くあまり深追いしたくない気持ちは変わりません。引き続きポジションを小さくして静観するのがベストだと考えています。勿論意見が変わる可能性はありますが。
今週もお疲れさまでした。レコーディングが終わり、次は来月初旬にバンドのリハーサルが待っています。しっかり練習して意味のあるリハーサルにしたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。