国際分散投資のためのお勧め投資信託4本と、その具体的なアセットアロケーション

   

投資を始めるにあたり、何に投資して良いか分からない方も多いと思います。分散投資の重要性を説いても、具体的にどのように投資すれば良いのか、どのくらい投資していいか分からなければ実際に投資に移れません。そこで今回は、国際分散投資のためのお勧め投資信託を4本紹介し、またアセットアロケーションの例示もしてみたいと思います。

ニッセイ日経225インデックスファンド

これは日経225という日本を代表する株価指数に連動する投資信託です。ニッセイアセットマネジメントと言う生保系の運用会社が運用するパッシブファンドです。パッシブファンドとは指数に連動することを目的としており、手数料が比較的安いのがメリットです。具体的に、信託報酬と言って年間取られる額は0.27%、解約手数料はありません。ここ1年の動きは好調ですが、1月にピークを付けて下落して以来横ばいといったところでしょうか。

たわらノーロード 国内債券

これは、NOMURA-BPI総合と言う国内債券のベンチマークに連動する投資信託です。Oneと言って旧DIAM(興銀第一ライフ)という運用会社が運用しているパッシブファンドです。信託報酬は年率0.1512%で解約手数料もありません。ここ1年の動きは最近まで好調でしたが、8月頭の日銀政策決定会合で債券相場が揺れ下落しています。

上場インデックスファンド海外先進国株式

(MSCI-KOKUSAI) (1680)

これはMSCIコクサイ・インデックスと言う、日本以外の世界の先進国に投資するETFです。ETFとは上場投資信託と言って株式と同じように取引できます。MSCIコクサイ・インデックスとは、日本を除く先進国を投資対象とする代表的な指標で多くの先進国株式投資信託のベンチマークになっています。特徴としては、構成の60%が米国株式で、米国株式に対する感応度が高いということが挙げられます。動きとしては、1月に高値を付けてから下落したところをゆっくり戻しているところです。

上場インデックスファンド海外新興国株式

(MSCIエマージング) (1681)

これは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスという指数に連動するETFです。MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは、新興国を投資対象とする代表的な指標で多くの新興国株式投資信託のベンチマークになっています。特徴としては、中国、台湾、韓国、ブラジル、南アフリカ、インド、ロシア等幅広く分散して構成されていることが挙げられます。動きは1月にピークを付けて以来下落が続いています。

アセットアロケーション

具体的に投資すべき投資信託4本を紹介しました。これを組み合わせて具体的に国際分散投資を行っていきたいと思います。内訳は以下の通りです。

*株式合計    40% ニュートラル

(内訳)

日本株      25% ニュートラル     (ニッセイ日経225インデックスファンド)

海外先進国株   12% ニュートラル           (MSCI-KOKUSAI) (1680)

海外新興国株      3% アンダーウェイト   (MSCIエマージング) (1681)

*債券       40% ニュートラル            (たわらノーロード 国内債券)

*ビットコイン 10% ニュートラル

*キャッシュ  10%

まず、60%を超えると分散効果が効かなくなってくるので、各資産が全体の60%を超えないようにします。後は各資産の見通しをたて、ニュートラル、アンダーウェイト、オーバーウェイト、に分類しましょう。あまり相場の見通しにバイアスをつけたくなければ、まずはすべてニュートラルでいいと思います。上の場合は、海外先進国に対してだけアンダーウェイト、つまり弱気な見通しになっています。他にも味付けとして、ビットコインに投資しても良いでしょう。ビットコインは変動性が高いので、全体の10%以内に収めた方が良いです。またキャッシュとして追加投資の余剰資金は常に持っておいた方が良いです。

最も大事なのもは先の見通し

ここで、アセットアロケーションは完了しました。しかしこれで投資は終わりではありません。ここからが始まりなのです、投資とは、ここから経済、景気の予想をたて、景気が悪くなると予想するなら、株式の部分を減らし、債券の部分を増やす等にウェイトの変更を行っていくことなのです。そこでは、幾ら儲けたか、損したかは関係ありません。これから株が下がっていくと考えたら損をしていても株のウェイトを減らすことが大事なのです。その為には、金融リテラシーの向上が必要です。それは一朝一夕では身につきません。実際に投資すると、どうして株が上がったのか、下がったのか分かってくると思います。それを積み上げていくことが大事なのです。

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