2015年12月末相場見通し:株式ニュートラル国内債券オーバーウェイト

      2016/01/03

四半期末ごとの相場の見通しです。強気をオーバーウェイト、中立をニュートラル、弱気をアンダーウェイトとし、それぞれの資産に対する見通しをたてました。今回は初なので前回との比較はできませんが、今後は前回との比較もしていきたいと思います。また投資判断が変わった場合も書いていこうと思います。

株式 ニュートラル

株式相場の中期的見通しをたてるにあたって、注目すべきはFRBの金利スタンスです。現状は、リーマンショック以来の緩和策からの脱却し、徐々に利上をはじめたところです。FRBは12月16日に約10年ぶりに利上げを決定しています。詳しくは、米FOMC、10年ぶり利上げ 緩やかな引き締め強調(ロイター)をご参照下さい。議長は会見で「経済状況は良好で、今後も続くと見込まれるため、小幅な利上げが適切と判断した」と、今後もゆるやかに引き締めを継続すると説明しています。

堅調な経済指標から、FRBは利上げを継続すると見られています。特に、米新規失業保険申請予想超える減少、42年ぶり低水準迫る(ロイター)に書かれている通り、労働市場は堅調に推移していて、消費拡大につながると期待されています。市場は現時点でFRBの2016年の利上げを3回程度見込んでいます。

株価のピークは、FF金利のピークに重なる傾向がります。2003年から2008年のリーマンショックまでの株価のピークは、FF金利のピークの時期に重なっていました。リーマンショック前の日経平均の高値は2007年6月の18,297円で、FF金利のピークは2006年6月の5.25%で2007年8月まで継続しました。

現状も、FRBが利上げを継続する限りは、株価に悲観的になる必要はないと思っています。特に、直近原油安に伴う、ハイイールド債のデフォルトが不安材料になっていますが、こちらも金融危機を起こすとは考えていません。詳しくは、原油価格の下落には警戒は必要ですが金融危機の再来の引き金にはならないと考えていますをご参照下さい。

ただし、米国の景気拡大局面は終盤を迎えていることは確かでしょう。景気の急回復局面は終わったことから、株価が急上昇するステージはすでに終わったと考えています。

このことから、株式のウェイトはニュートラルです。株式をアンダーウェイトにするタイミングはFRBの利上げのピークをにらみながらとなるでしょう。

国内株式 ニュートラル

日銀の緩和スタンスは、インフレ率の現状推移から当分変わらないと予想されています。ただし、市場は追加緩和に根強い期待をしていますが、不動産融資が拡大しているため、追加緩和が非常に難しい状況にはあります。

不安要素は為替だと考えます。黒田日銀総裁が6月10日、「実質実効為替レートでは、かなり円安の水準になっている」「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れるということは、普通に考えればありそうにない」と発言して以来、ドル円は米5月雇用統計発表後の6月5日ピーク125.86円を超えていません。

このことから少なくとも、これ以上の円安による輸出企業の増益は期待できません。確かにFRBは利上げ継続スタンスで円安要因になりますが、私は逆に円高リスクが高いと思っています。

このことから、国内株式のウェイトは日銀の緩和スタンスによりアンダーウェイトにはしませんが、強気にもなれないためニュートラルです。

先進国株式 ニュートラル

堅調な米国や緩和を続けているEUに関してはオーバウェイトとしたいですが、前述の為替の円高リスクを考えて、ニュートラルとしました。

新興国株式 アンダーウェイト

中国の景気後退の影響が大きく、産油国も石油安から危機感が高く、ロシアはスタグフレーション懸念もあります。米国利上げによりリスクマネーの意欲も少なくなる等、すぐにリスクオフとなるとは考えてませんが、現状強気になれる材料が少ないです。加えて為替リスクを考慮すると、アンダーウェイトとしたいところです。

国内債券 オーバーウェイト

国内債券への個人投資家のフローは堅調で、国内債投信残高の12月第3週末時点の残高合計は1兆2423億円と過去最大となり、引き続きこの傾向は続くと思われます。また日銀の緩和スタンスは当分変わらないということから、オーバーウェイトとしたいと思います。

まとめ

株式に対してはニュートラルで、FRBの金融政策を見ながら、アンダーウェイトにするタイミングを探っていこうと思います。新興国に関しては米国利上げの影響を考慮してアンダーウェイト継続をしていきたいです。国内債券に関しては、日銀の緩和政策が続く限りは当分強気スタンスで行きたいと考えています。

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