想定ポートフォリオを作成して各資産を時間分散で投資しましょう!

   

外債とREITは投資対象からはずし国内債券と国内外株式の3資産に分散して投資しましょう!では、分散投資の重要性と海外投資の魅力から、国内債券投資信託、国内株式投資信託、海外株式投資信託の3資産に分散して投資することをおすすめしました。また、自分の投資に対するリスク許容度を把握し、株式投資信託への投資比率を決めましょう!から、あなたは実際に許容できる損失を想定し、株式投資信託への投資比率を決めたと思います。つづけて、5ヶ月間債券投資信託への投資をしている間に、あなたのポートフォリオの全体像を想定していきましょう。

国内と海外の投資比率

海外株式投資信託の投資比率は為替変動リスクがあるので半分以下に抑えたほうが良いと思います。そのなかでも、先進国に投資する投資信託と、新興国に投資する投資信託があり、特に新興国に投資する投資信託は変動リスクが高いので、4分の1以下に抑えたほうが良いと思います。

具体的に、投資予定額が600万円の場合、200万円は5ヶ月間かけて債券投資信託へ投資しています。株式投資信託への投資比率はリスク許容度から200万円に決めたとすると、最低100万円は国内株式投資信託に割り振るのが良いと思います。残りの100万円のうち、50万円を先進国に投資する投資信託に投資すると、50万円を新興国に投資する投資信託に投資することになります。

現金の保有の重要性

ポートフォリオには、現金を保有しておきましょう。つまり、投資予定金額の全額を投資するべきではないということです。なぜ全額を投資するべきではないかというと、追加投資に対しての余裕資金を確保するべきだからです。これから株式が上昇すると考え、株式の保有割合を増やそうとした場合、現金があれば迅速に対応できるからです。

保有している債券投資信託を売却して、株式保有割合を増やす事もできますが、投資信託の売却に4営業日程度掛かりますし、売却益が出る場合は売却益の20%程度が税金として引かれます。リバランスは、自分の想定する相場の見通しが変わればするべきだとは思いますが、頻繁に行うとコストが掛かり過ぎます。現金の保有比率は、具体的に投資予定金額の20%程度確保できていれば十分です。

想定ポートフォリオを作成しましょう

具体的な想定ポートフォリオを作成していきましょう。投資資金600万円の場合、まず国内債券投資信託が200万円、株式投資信託が200万円は前述のとおりです。残りの200万円のうち、100万円を追加投資資金として現金で確保します。100万円残るので、それをさらに債券投資信託へ投資します。つまり、国内債券投資信託の投資金額は300万円になります。これであなたの、想定ポートフォリオは完成です。

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各資産を時間分散で投資しましょう

債券投資信託を時間分散で投資したのと同様に、各資産も5回にわけて時間分散して投資していきましょう。具体的に前述のポートフォリオの場合、毎月、国内株式投資信託を20万円、先進国株式投資信託と新興国株式投資信託は10万円づつ、国内債券投資信託の追加分は20万円となります。投資を始めて10ヶ月で想定ポートフォリオが完成することになります。もちろんこれで投資が終わるわけではなく、やっとスタート地点に立てたところです。引き続き、投資のリテラシーを身に着けていきましょう。

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