自分の投資に対するリスク許容度を把握し、株式投資信託への投資比率を決めましょう!

投資を始めるにあたり、国内債券投資信託に時間分散して投資しましょう!で、投資予定金額の3分の1を国内債券投資信託に5ヶ月間、時間をかけて投資することをおすすめしました。その5ヶ月間の間に、金融のリテラシーを身につけて、株式投資信託に投資する準備をしていきましょう。準備とは、自分のリスク許容度を把握して株式投資信託にどのくらい投資するかを決めていくことでもあります。ここでは、具体的に株式投資信託への投資比率の決め方を紹介していきます。
損失許容額
まず、国内株式投資信託に投資するにあたって、自分がどのくらい損失を許容できるか考えてみましょう。年間どのくらい損失しても構わないかをまず自分で想定してみてください。その損失許容額によって、株式投資信託への投資比率を決めていきます。
ボラティリティ
数値の変動の大きさを表す用語としてボラティリティというものがあります。例えば、日経平均ボラティリティー・インデックスというものがあり、通常20~30の数値をとっています。たとえば30だった場合、1 年後に日経平均がプラスマイナス 30%変動する可能性が 7 割程度あることを意味しています。詳しくは、よくあるご質問(日経)をご覧下さい。
株式投資信託への投資比率
例えば600万円投資資金があり、3分の1の200万円を債券投資信託に投資している場合、最大で400万円投資できる資金があることになります。その400万円のうちどのくらい株式投資信託へ投資するかを、損失許容額から決めていきましょう。
まず400万円全額株式投資信託へ投資した場合、30%損失したら120万円になります。ここで使った30%は先程述べた日経平均ボラティリティー・インデックスを参考にしています。120万円というと600万円の20%になり、年間20%損失しても構わないという想定になります。
次に300万円株式投資信託へ投資した場合、30%損失したら90万円になります。これは600万円の15%になり、年間15%損失しても構わないという想定になります。
同様に200万円株式投資信託へ投資した場合、30%損失したら60万円になります。これは600万円の10%になり、年間10%損失しても構わないという想定になります。
どのくらい損失を許容できるかは、個人の感覚次第だと思います。具体的に損失金額をイメージして株式投資信託に対する投資比率を決めていきましょう。注意点としては、損失許容額が小さければ、同様に年間の期待リターンも小さくなるということです。損失したくないからといって、あまりに株式への投資比率を少なくすることは避けましょう。
まとめ
今回は、株式投資信託への投資比率の決め方を紹介しました。株式投資信託への投資比率が決定したら、債券投資信託と同様に時間分散して投資していきます。しかしそのためには、まだ決めなければいけないこと、知らなければいけないことが沢山あります。5ヶ月間債券に投資している間に、じっくりと知識をたくわえていきましょう。