国内債券投資信託に時間分散して投資しましょう!

投資を始めましょう!で、まずはネット証券に口座を作ることをおすすめしました。今回は証券口座を作ってから具体的にどうやって投資を始めるかについて説明していきます。
証券口座はシンプルに1つ
まず、証券口座を作るところからですが、開設する口座はシンプルに1つで良いと思います。口座がたくさんあると、運用が複雑になりますし、パフォーマンスがわかりにくくなります。
たとえ、信託報酬が低い投資信託がA社だけにあったとしても、人気が出ればいずれB社にも取り扱いができるようになることが多いです。ですから、なるべく有名でたくさんの投資信託を扱っているネット証券1社を選んでそこに資金を集中させたほうがわかりやすいと思います。なお、もし証券会社が破綻しても預かっている資産は分別勘定されているので、資産は戻ってくる仕組みにはなっています。
口座に入金しましょう
証券口座を作ったら、次に入金をします。入金するとMRFと言って証券会社の普通預金口座のようなものに投資されます。投資されると言ってもまず減ることはないので、証券会社の預金と言ってもいいでしょう。金利は銀行の普通預金より高めに設定されていることが多いです。どのくらい入金するかは投資予定額全額を入金しても構わないと思います。
国内債券投資信託に投資しましょう
まず投資に慣れるために、比較的リスクの低い国内債券投資信託に投資してみましょう。まず何かに投資すれば、少なくてもその投資信託の動きを見て、興味が湧けば動いた理由を調べると思います。結局投資についていろいろ調べてみても実践しないと感覚はつかめないと思います。ただ、はじめから個別株式や株式投資信託に投資すると変動が大きすぎて焦ってしまうでしょう。ですから比較的変動の少ない国内債券投資信託に投資するのがおすすめです。
どの投資信託に投資するかは、口座がある証券会社で販売されている投資信託の中から、リバランスコストが低いので信託報酬が低いノーロードのパッシブファンドを選びましょう!で説明したような投資信託が良いと思います。
時間分散して投資しましょう
では投資予定金額のどの位を投資すればよいのでしょうか。ここで時間分散という考え方を紹介します。時間分散とは、証券を投資するタイミングを分散させていくという考え方です。
タイムスライス
株式のトレードの執行方法に、タイムスライスという執行方法があります。どのような執行方法かというと文字通り時間で分散してトレードしていく手法です。株価は刻一刻と価格が変わっていきます。株をその日の一番安い値段で買えて、一番高い値段で売れればいいのですが、それはとても難しいことです。ですから、大量の株を一日かけてゆっくり執行していく、それがタイムスライスという執行方法なのです。
ドルコスト平均法
投資についても同じことがいえます。投資信託も毎日値段が変わっていきます。例えば600万円預金があり投資信託に全て投資したいと考えても、いつが一番安いかはわかりません。ですから、たとえば月1回50万円ずつ12回にわけて、1年かけて投資するという手法をとると、1年の平均した値段で投資信託を買えることができます。
また、この投資方法は安い時に多く買えるという利点もあります。1月の価格が10万円、2月の価格が5万円だった投資対象があるとします。例えば600万円を1回で投資するとしたら、1月に60単位買うことになります。2回に分けて同額投資すると、1月に30単位、2月に60単位、合計90単位買えることになります。
極端な例ですが、証券の将来の価格は分かりません。ですから、時間で分散して購入していく、そういった考え方が時間分散という考え方で、証券投資でリスクを減らす手法になります。
投資予定金額の3分の1を投資しましょう
たとえば、追加投資はしばらくしないという予定で600万円投資予定金額があるとします。その場合はまず、国内債券投資信託に200万円投資しましょう。ただ、一回で200万円を投資しないで、時間分散して投資しましょう。具体的に5回に分けるのがいいと思います。1ヶ月毎に40万円づつ5ヶ月かけて投資をします。
まとめ
実際に投資してみると、価格の推移が気になります。5ヶ月国内債券投資信託に投資すると、国内債券価格がどのように動いていくか、何の理由で動いていくかゆっくりとわかっていくと思います。時間をかけて経済や金融について知識を深めていく事が大事です。時間をかける最大の意味は、金融のリテラシーを身に付けていくということです。