おはようございます!週間ではダウ平均が0.09%高、S&P500が0.22%高、ナスダック総合が0.10%高と3指数がそろって小幅ながら4週続伸しました。
注目の9月雇用統計、非農業部門雇用者数は25.4万人と予想14.0万人前回15.9万人を大きく上回りました。また失業率は4.1%と予想4.2%前回4.2%を下回りました。雇用が強い事が確認され、ダウは史上最高値を更新しています。私は以前から弱気の相場見通しを中立に変えようか迷っていましたが、この指標を受け決心がつきました。後ほど中立へと相場見通しを変更します。
つまり現金10%をMSCIコクサイに変え、新しいポートフォリオはMSCIコクサイ40%為替ヘッジ有先進国債券50%金10%となります。ただし強気にはしません。やはりリセッションの可能性はゼロではないからです。ただこの雇用統計の数値から弱気は心地よくなくなりました。しかし強気にするほど未来は確実ではないのです。一つだけ確実になりそうなのが次回11月利下げが50bpsではないという事だと思います。
となればFF金利水準は中立金利より依然高く景気を冷やしていきます。つまり強い雇用統計により、次回利下げ幅が小幅にとどまりそれがリセッションの可能性を高めるという事です。ポートフォリオとしては、為替ヘッジ有先進国債券を50%持っています。雇用統計で長期金利は上昇したとはいえ、利下げ方向ならば期待リターンは高いからです。そして為替ヘッジ有金も同様に利下げ局面では有利です。
実際先月9月のパフォーマンスは金が5%上昇しており、MSCIコクサイや先進国債券に比べてとても素晴らしいものでした。ポートフォリオ全体のリターンが1%だったため、ポートフォリオの10%保有するだけで金は0.5%寄与したことになります。またポートフォリオの運用開始以来のシャープレシオもポートフォリオのボラが下がったため1.20まで上昇しています。
我々の運用はボラティリティ当たりのリターンを極大化する為であり、その指標はシャープレシオです。それが安定して1.0以上出せているならば我々の目的は果たされていると言えるでしょう。つまり私は今までの運用成績に満足しています。2019年2月に開始して以来のパフォーマンスは70.80%です。そして年初来のパフォーマンスは15.30%、目標リターンが年5%程度なので、想定以上のパフォーマンスを得る事が出来ています。
今後も同様のパフォーマンスが出せるかどうかは分かりません。しかし私は出来る限りその時々で最良の判断をしていきたいと思います。其れだけがパフォーマンスを確保できるからです。今後としては、やはり雇用統計を中心とする景況感を表す指標によってマーケットは動くでしょう。しかしインフレが収まった今、景況感が悪ければ大幅利下げが出来る余地もあります。
つまりここまで来たら株式は下がりにくくなってきた可能性があります。ですから弱気だった相場見通しを変更し中立に引き上げるのです。強気にはしないにせよ、前述の通り弱気は心地よくなく、中立、つまり株式のエクスポージャーを40%まで引き上げます。ただしヘッジ部分は厚く持ち、下落にも耐えられるポートフォリオを構築します。不確実性が高い現状で大きく傾ける事は危険だと考えるからです。
今週もお疲れさまでした。今週は引っ越しがあり、友人たちが引っ越しを祝ってくれました。楽しいひと時を過ごすことが出来、とても感謝しています。週末はのんびり過ごしたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。