2024年9月4週振り返り(報われない社会)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.59%高、S&P500が0.62%高、ナスダック総合が0.95%高とそろって3週続伸しました。

金曜日、自民党総裁選が行われ石破氏が次期総裁となる事となりました。それまで高市氏リードの期待から上昇していた日経平均とドル円ですが、石破氏選出となった瞬間急落しました。高市氏は小泉純一郎元首相、安倍晋三元首相を継ぐ改革派・規制緩和派で日銀の利上げ方向の修正も求めていました。個人的には高市氏の主張は正しく映っていた為、私も失望しています。

そもそも日銀の利上げは円安を防ぐためだけに岸田政権の意向によって行われたものです。それは場当たり的なもので、インフレ率が下がって来ているこの時期に利上げするものではありません。一般的に利上げは景気にブレーキを掛けるものです。今ブレーキを掛けて何になるんだと、これまでの日銀の政策に憤りを感じていた私は、石破氏選出の報道を受け更に怒りを感じています。

石破氏を支持しているのは結局国民なんですが、それは頑張っても報われない社会、足の引っ張り合いを意味します。社会全体のパイを大きくする努力をせず、パイの取り合いに終始する、そんな社会を作ろうとしているのです。例えばいつも私が言っている労働市場改革、正規社員の権利が強すぎていつまでも窓際社員をクビにできない構造。住宅ローンがあるからとかそういう問題じゃないです。

その裏に頑張っている社員が割を食っているんです。正当な報酬を受け取れなければ、頑張っている社員もいずれ頑張らなくなります。つまり日本の設計図は金曜日、そう作られたのです。私はもし高市氏が選出されれば相場見通しを弱気から強気に変えるつもりでした。過度な円高プレッシャーがなくなるからです。しかし石破氏選出によって、その未来はなくなりました。少なくても日本は私が思う良い方向から遠ざかりました。

ですから弱気を維持しますし、維持してきてよかったと考えています。何が正しい、間違っているは、人それぞれですが、少なくてもマーケットは私と同じように感じています。日経平均とドル円が急落しているからです。そういう意味では金曜日は日本にとって重要な分岐点だったと言えます。さて冷静に現状のポートフォリオを分析すると最適な状況という事が分かります。

壊れたようにぶっ飛んでいる金を10%保有し、外債を厚く50%保有しています。外債は利下げ方向なのでほぼ値上がりします。リスクはインフレ再燃ですがその可能性もかなり低いです。よってリスクリワードはかなり高いことが分かります。一方外株はリセッションの可能性もありまた、為替リスクもあり、S&P500は最高値を更新していますが、30%にとどめるのが正解だと考えています。

更に、金、外債、外株とバランスも良く分散投資はポートフォリオ全体のボラを下げます。それはシャープレシオを上げるという意味に繋がります。暫くはこのポートフォリオを維持する可能性が高いと考えています。暫くとは具体的に半年くらいでしょうか、先の事は分かりませんが今はそのような予感がしています。最後に今回の振り返りはは少し感情的な文章でしたが、それでも私は日本の明るい未来を望んでいます。

今週もお疲れさまでした。いよいよ来週に引っ越しが迫ってきています。7割方準備が終わり、うんざりよりもワクワクが勝ってきました。楽しみになってきています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。