2024年8月2週振り返り(未来)


おはようございます!月曜日に1033ドル安となったダウ平均は週間では239.72安(-0.60%)と下落幅を大きく縮小して終了。S&P500も月曜日に3.00%安となったが週間では0.04%安とほぼフラットで終了。ナスダック総合も週間で0.18%安と小幅安で終了しました。

今週は日々のボラティリティが上昇した週でした。特に日経平均は月曜日12.40%安の後火曜日10.23%高と記録的な騰落を示しています。またS&P500の変動率を表すVIXも月曜日65.73まで上昇しました。ただ週を終えてみると、日経平均は2.31%安、VIXも20.37と落ち着きを見せています。平たく言えば大きく上がったり下がったりを繰り返しただけの週と言えるでしょう。

一つだけ言える事があります。そういう時はチャンスではありません。上昇相場とはヒタヒタと上がっていく相場、つまりつまらない相場です。このようなエキサイティングな状況は上昇相場とは言えないでしょう。では何かというと、多分下落相場の始まりです。S&P500は7月16日に5667.20ポイントの史上最高値を付けました。今は5344.16ポイントと高値から6%程度下落しています。

下落率としては大したことはありません。しかしこれだけのボラティリティを伴った下落を体験してしまうと、高値に戻すのは相当苦しいと思います。いずれにせよ、ボラティリティが上がればポジションを落とすのが正解です。今のままの弱気のポジションは暫く継続していくと考えています。今回の下げの理由は以前の振り返りで説明しています。まずはキャリートレードの巻き戻しです。

これは今更話題になっていますが、何故このタイミングで始まったかというと、米国の利下げが本当に近づいてきているから、また日本が利上げ姿勢を示したから、だと思います。この状況ではドル円に下落プレッシャーが高まります。日米金利差が縮小するからです。そして一旦下落が始まると、皆同じようなポジションを持っているので一気に解消されていくのです。

次に米国リセッション懸念です。一般的に言えばFF金利のピークの後、景気はある一定の期間を終えると急速に悪くなります。実際に先週の7月雇用統計でも失業率は4.3%と悪化を示しました。ただFRBにも利下げできる余地がかなりあります。要はFRBが利下げという玉をどう投げるかによって、リセッションは回避できる可能性があるのです。個人的には早く大きく利下げした方が良いと考えています。

今の適正なFF金利水準は3.50%程度と考えています。しかし今のFF金利は5.25%です。この乖離をどのようなペースで埋めていくかがキモで、FRBの手腕が問われるでしょう。私は少なくとも9月FOMCでは50bpsの利下げが必要と考えていますが、それが行われなかった場合はリセッションの可能性が高くなっていくと思います。いずれにせよ、未来は分からないのです。

決めつけない事、少なくとも現時点ではリセッションが来るのかは分かりません。ただその可能性が高まってきたことによりマーケットは変調を来しています。不確実性が増せばポジションを減らします。私のした事はただ其れだけです。マーケットが安定してくればまたポジションを増やします。ただその時期が近いのか遠いのかは今の私には分かりません。その時にならないと分からないのです。

今週もお疲れさまでした。今週はスタジオ個人練習をしたり、セッションバーに行って遊んだり、徐々に音楽に触れる時間が増えてきました。やはり音楽は楽しいですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。