2024年6月3週振り返り(分散と集中)


おはようございます!週間ではダウ平均が209.83ドル安(-0.54%)と反落した一方、S&P500が1.58%高と2週続伸。ナスダック総合は3.24%高と大幅に2週続伸となりました。

今週は注目ポイントが多い週でした。まずFOMCですが、想定通りFF金利を5.25%で据え置いています。またドットプロットは今年1回の利下げを示唆、前回3月の3回から減っています。2回を想定する向きも多かったためタカ派だったと言えるでしょう。ただし、私は利下げが1回だったことを評価しています。FRBのインフレと戦う姿勢が崩れていないからです。そもそも私が懸念している事は利下げから景気が加速しインフレが再燃する事です。

安易に利下げするよりは、じっくりインフレ率が下がる事を待つ方が安心感があると考えているのです。そして5月CPIとPPIは総じてコンセンサスを下回る結果でした。CPIの前月比は0.0%と予想0.1%前回0.3%を下回り、PPIの前月比も‐0.2%と予想0.1%前回0.5%を大幅に下回りました。今年前半インフレ鈍化が低減してましたが、またインフレが鈍化し始めたように見えます。

つまりインフレ鈍化しているのにもかかわらず、FRBは利下げに慎重であるというのが現状だという事です。その現状を評価し私はFOMC後6月13日に相場見通しを変更しています。ポートフォリオのナスダック100を10%増やし、推奨ポートフォリオをMSCIコクサイ20%ナスダック100-30%日経平均5%大手不動産株5%先進国債券20%(為替ヘッジ有)金10%(為替ヘッジ有)現金10%としました。

キモはナスダック100のウェイトでポートフォリオの30%を占めます。そもそも私は先週6月6日にも相場見通しを変更し、ナスダック100のウェイトを10%から20%へ増やしています。そして今回更に10%増やし30%としているのです。ナスダック100は明らかな上昇トレンドを示しています。AIが理由の多くを占めますが、更にGAFAMとNVDAは現金保有率が高く、金利感応度が低いのも要因です。

つまりFRBの利下げ先送りにより金利が高止まりしたとしても、GAFAMとNVDAはその影響をあまり受けないのです。そしてナスダック100はGAFAMとNVDAが多くを占めます。だから上昇トレンドを示しているのです。更に一般的に金利が上昇すれば株価は下落しますが、ナスダック100はそれらの理由から下がりにくいと判断したのです。そしてFOMCというイベントを消化した後、私はナスダック100のウェイトを30%に増やしました。

他の資産については見通しは変わっていません。金は地政学リスクも含めリスクヘッジになります。先進国債券も勿論ヘッジとして機能するでしょう。また日本株が冴えませんが、インフレ率が3%で金利が0.1%の国はインフレが加速すると考え、インフレヘッジのために10%保有しています。そしてMSCIコクサイはエクイティのベースとして持っています。加えて先述のナスダック100。

私は今はバランスよく資産を分散させるのが良いと考えている一方、上昇するモノにはついて行かなければならないとも考えています。つまり分散しつつナスダック100に集中というのが今の戦略なのです。そしてそれは今の所機能しています。今年のパフォーマンスもありがたいことに5月末までに12.6%とかなり上々な結果です。その結果に甘えず攻めるときは攻めていきたいと考え、今のポートフォリオに変更しました。

今週もお疲れさまでした。遂に今週末ライブがあります。1年かけて頑張ってきました。しっかりと開催して楽しみたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。