おはようございます!週間ではダウ平均が0.29%高と3週ぶりに反発し、S&P500が1.32%高、ナスダック総合が2.38%高とともに反発しました。
今週は月初の指標ウィークでした。まず5月雇用統計、非農業部門雇用者数は27.2万人と予想18.5万人前回16.5万人を大きく上回りました。失業率は4.0%と予想3.9%前回3.9%を上回っています。平均時給は前年同月比4.1%と予想3.9%前回4.0%を上回りました。ミックスながら強い内容だと思います。5月ISM製造業景況指数は48.7と予想49.6前回49.2を下回り弱い内容、ISM非製造業景況指数は53.8と予想50.8前回49.4を大きく上回り強かったです。
全体感としては以前の強い統計ばかり出ている状況ではなくなり、強弱入り混じる内容になってきました。ただ肝心のインフレは下がりづらい状況であり、今年の利下げの織り込みはCMEfedwatchからは1回程度となっています。つまりマクロではなかなか株を積極的に買える状況ではありません。しかしナスダックが特に強く、今週またS&P500は高値を更新しています。
先週まで様子見だった私も、そのスタンスに変化が訪れました。6月6日相場見通しを中立から強気に変えたのです。推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ20%ナスダック100-20%日経平均5%大手不動産株5%先進国債券20%(為替ヘッジ有)金10%(為替ヘッジ有)現金20%と前回のポートフォリオからナスダック100を10%追加して、エクイティのエクスポージャーを50%としました。
理由は明確に高値を抜けたナスダック100について行きたいと考えたからです。先程申し上げた通り、マクロ的には利下げが遠のいており買いづらい状況です。しかしNVDAだけでなくAAPLも連騰しGAFAMも強含んできました。更にAIへの期待が強くNVDA以外の半導体も強くSOXが高値を更新しています。ミクロ的、つまり業績期待が強いことが分かります。
そもそもGAFAMやNVDAは現金保有率が高く、長期金利、つまりリスクフリーレートに対して感応度が低いです。分かりやすく言うと、金利が上がっても株価が下がりにくいのです。今利下げが遠のいており、金利は比較的高い水準をキープしています。しかし上記の理由でGAFAMとNVDAは下がりにくく、更にAIへの業績期待で上昇しています。別の例で言うとハイパーグロース株は金利の影響をモロに受け株価は低迷しています。
しかしGAFAMとNVDAはそうではないのです。そういった理由からナスダック100は高値を更新しています。そうなるとマクロ的には買えなくても、少なくてもナスダック100を買わざるを得ないと考えたのです。ただし、来週FOMCもあるため、いきなりエクイティのエクスポージャーを70%にするのではなく、まずは50%としました。元々私は昨年10月から強い強気でした。
そして4月5日に一旦中立にした理由は地政学リスクやインフレ鈍化の逓減でした。つまり私はインフレ再燃を懸念していると言っていいでしょう。そして利下げをしたらインフレが再燃するかもしれませんし、しないかもしれません。正直今のインフレ鈍化のペースからは、そういった不透明な状況が伺えます。状況が昨年とは違うのです。それがエクイティのエクスポージャーを50%までとした理由です。
今週もお疲れさまでした。遂に来週ライブが訪れます。大分曲も仕上がってきており、準備も万端となりました。あとは本番を迎えるだけです。とても楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。