2024年5月4週振り返り(インフレ再燃)


おはようございます!週間ではダウ平均が2.33%安と6週ぶりに反落した一方、S&P500が0.03%高とわずかながら5週続伸し、ナスダック総合は1.41%高と5週続伸しました。

今週は5月PMIがターニングポイントでした。製造業PMIは50.9と予想50.0前回50.0を上回り、好不調の節目を上抜けています。またサービス部門PMIは54.8と予想51.3前回51.3を大幅に上回りました。総合PMIも54.4と予想51.1前回51.3を上回り約2年ぶりの高結果となっています。米景気は比較的安定しているというのは既知の事実でしたが、今回のPMIの数値は強すぎます。強すぎる景気はインフレを助長します。

マーケットも不安視しており、ダウはその日600ドル超下落しました。またナスダックはエヌビディアが好決算を受け9%超上昇しているのにもかかわらず下落して終えています。此処まで景気が強いと、今年利下げがあるかどうかも疑問視されます。実際ゴールドマンは今年の利下げが無い可能性を示唆しました。利下げを念頭に上昇してきた株式市場ですので、個人的にはこのPMIの数値に動揺しています。

実際今週発表されたFOMC議事要旨でも、『当局者の多くは景気抑制の度合いに確信持てず』『インフレ巡る確信の高まりは予想よりも長期化すると認識』『当局者らはインフレが下がらなければ金利を長期間維持する事を議論』と総じて想定よりもインフレが下がらない事を懸念し、FF金利の高止まりの可能性を示唆しています。しかしその割には株式市場は高い位置にあります。

やはり先週指摘した通り、私は様子見をしたいのです。つまり相場見通しを中立とし、株式のウェイトを40%程度であまり強くバイアスを掛けないという事です。下げ余地があるかどうかは分かりません。あるなら弱気にしています。しかし利下げが遠のく中で強気と言うスタンスもなかなか取りづらいのです。もっと分かりやすい時が必ず来ます。その時にしっかりとしたスタンスで相場にエントリーしたいと考えています。

加えて、私はインフレに対してかなり悲観的になってきています。その理由は商品です。確かに原油は下がってきました。しかし銅が2022年の高値を上抜いてきています。その原因は多分中国がすごい勢いで生産活動を行っているという事なのでしょう。いずれにせよ、FRBは同じ過ちを犯さないで欲しいです。2021年後半にインフレは一時的と繰り返したように。

FRBも理解はしているはずですが、実際利下げしてインフレが再燃したらまた時間が掛かります。それだけは回避しなければなりません。ならば多少景気が悪化してもしっかりとインフレ率を2%以下まで下げるべきなのです。勿論株式市場は少なくても好感はしないでしょう。しかし此処でインフレ再燃を起こせば、また年単位の調整が掛かってしまいます。もうインフレという話題に私は飽き飽きしているのです。

最後にAI、openAIが新しいchatCPT4Oをリリースして、音声認識が進歩となりました。コールセンターの人員が必要なくなる時代も近くなったのかもしれません。動画編集や楽曲作成もすごい勢いで進歩しています。そしてその進歩は此処数か月で加速しています。目まぐるしく変化していく世の中ですが、しっかりとついて行きたいと考えています。Soraがリリースされるのが待ち遠しいです。

今週もお疲れさまでした。今週は風邪をひいてしまいました。その割には遊びに行っていたので治りが悪いです。週末はゆっくりしたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。