おはようございます!週間ではS&P500が1.17%、ダウが0.72%、ナスダックが2.26%上昇し2週続伸しています。
長かった、遂にS&P500は4839ポイントと今週金曜日史上最高値を更新しました。インフレを巡る懸念が払しょくされた瞬間と言っても良いでしょう。2021年10月に私はインフレが世界経済を侵食すると想定し、長いコロナショック後の上昇相場が終わると判断しました。ポートフォリオのアロケーションを弱気に変更したのです。そして2022年1月から約2年にわたる弱気相場が始まりました。
その弱気相場の終わりの兆候を完全に感じたのは債務上限問題が解決した昨年5月でした。その前の3月から徐々に株式のエクスポージャー上げ最終的に10月にアロケーションを変更し終えています。そしてファンドのパフォーマンスは2019年2月に開始して以来約50%のリターンとなっています。大事なことは継続することです。私は毎日休まずマーケットフラッシュを書き、ニュースをキュレーションしています。
そしてこの週の振り返りも一回も休んだことはありません。相場に対峙するにはルーチンワークが重要です。決して派手な作業ではありません。パフォーマンスはその成果なのです。そこで2019年2月に運用開始以来の相場見通しの簡単な変遷を振り返ってみたいと思います。2019年2月運用開始時はFF金利が2.50%でピークを打った時でした。私はリセッションへの確度が高まったと判断し弱気で運用を開始しています。
しかし結果リセッションは訪れませんでした。FRBがFF金利を予防的利下げと銘打って3回引き下げたからです。其れに伴い9月に強気に変更しています。その後コロナショックが訪れるまで強気を維持していましたが、コロナショックが起こる寸前の2020年2月に弱気に変更しました。そしてコロナショック、FRBが無限QEを発表し相場がボトムを打った3月に10年に一度の買い場と判断し強気に戻しています。
コロナショック後は比較的長い上昇相場が訪れました。私も長い間強気を維持した後、2021年10月のインフレ懸念により弱気に変更しています。その後先述通りまた強気に変更して今に至っています。此処で大事なことは思った以上に時間が掛かる事、耐え凌ぐ時間が長いという事です。つまり今日明日の株価の動きを気にし過ぎると必ず運用は失敗します。長期的な視点に則って運用をすべきなのです。
そしてその指針となるのがFRBの方針です。金融相場→業績相場→リセッションと言う流れは不変です。其れを作るのがFRBなのです。FF金利を下げきれば金融相場は訪れ、上げ始めれば業績相場となり、上げ切ればリセッションになります。そしてインフレを放置すればいつかは大幅な利上げが必要になります。今回はそのケースでした。いずれにせよFRBが景気循環を作り、株価を形成させていくのです。
言い換えればそれ以外の事は雑音であり、例えば今年の大統領選挙は株価対する長期的なファクターではありますが、直接的なファクターではないのです。だからFEDウォッチに私は徹しています。そして私の相場に対する姿勢は不変、先述通り日々の淡々とした繰り返しをするだけです。私はそれを続けるでしょう、其れは何より私の興味を引き立てるからです。世界の変化、それは好奇心を満たしてくれます。
今週もお疲れさまでした。今週はサロンの新年会を開催しました。もうサロンももうすぐ5年です。長い間居てくれるメンバーに感謝をしつつ久しぶりに会う方も、初めて会う方も居てとても楽しい新年会でした。来週もよろしくお願いいたします。良い週末をお過ごしください。