おはようございます!週間ではダウ平均が0.34%高、S&P500が1.84%高、ナスダック総合が3.09%高となり、主要3指数がそろって反発しました。
注目の12月CPIは前年同月比3.4%と予想3.2%前回3.1%を上回りました。またコアは前年同月比3.9%と予想3.8%を上回るも前回4.0%を下回りました。上振れた要因は住居費の上昇で指標全体の伸びの半分超を示しています。此れにより過度な早期利下げの期待が剝げ落ちましたが、CMEfedwatchによると依然3月利下げ可能性は8割程度となっています。ただ個人的に思うのが3月だろうが5月だろうがいずれは利下げが行われる訳で、あまり大勢には影響がないと考えています。
その査証にリスクフリーレートの長期金利も4%程度で安定的に推移しています。そしていずれ利下げが行われるならばPERは拡大していくべきで、現在の株価はそれを織り込んでいるのです。またEPSに関しては今週から始まった決算シーズンを追って確認していく過程にあるでしょう。さて、今年の見通しは利下げに伴い株価も堅調に推移すると想定していますが、それに加え市場の正常化もテーマになってくると考えています。
我々はポートフォリオマネジメントの元、株式6割債券4割を基本とし状況によってアクティブにその割合を変化させています。そして一昨年、去年後半までは株式も債券も売られ分散投資にとって非常に厳しい時期でした。しかし利下げ期待から昨年後半から株式も債券も上昇しています。またオルタナティブの金もある程度良いパフォーマンスを示しています。
パフォーマンスだけでなくその相関性も我々にとって重要で、リスクオフで債券や金が買われれば株式が売られ、その逆もまた然りのような各資産がバラバラに動く可能性が高まって来ているのです。それは分散投資をしている我々には非常に良い展開です。各資産がバラバラに動けばポートフォリオ全体のリスク、つまりボラティリティが抑えられます。それはポートフォリオ全体のリスク当たりのリターンが上昇すると同意です。
それが私の言う市場の正常化の利点です。いずれにせよ過度なスピードを伴った利上げの時期は終わり市場は正常化してきていると言えるでしょう。そしてその市場の正常化は我々に安定的なリターンを提供すると考えているのです。話は変わりますが、今週のトピックとしては日本株の急上昇とビットコインETFの上場がありました。まず日本株の上昇ですが、アジア株のアロケーションの変化によるものだと考えています。
つまり今までアジア株のメインだった中国株の影響力の低下による選択的なものでしょう。また米国でも上昇する銘柄が、大型ハイテク株中心からバリュー株にまですそ野が広がってきています。その意味でも日本株には有利で日本株はシクリカル・バリュー株なので買われやすい状況にあると思います。ビットコインETFの上場に関しては、我々にとって選択肢の増加に他なりません。
日本ではビットコイン他仮想通貨の税金は複雑です。しかしETFの税金は約20%となり、ビットコインETFもその範囲に収まるのです。勿論ビットコインだけに投資する意味はないでしょう。しかしポートフォリオのテールに少しだけ加える意味が出てきたのです。ただしビットコイン自体が何者なのかは今の私には分かりません。つまり投資対象として選択肢になり得るのかは難しい所でしょう。
今週もお疲れさまでした。今週は函館にワーケーションをしてきました。何よりも食べ物が本当においしく、特にウニは最高で、人生で一番美味しいウニを体験出来ました。何処でも出来る仕事なので、たまには気分転換するのも良いですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。