おはようございます!週間ではダウ平均が0.65%高、S&P500が1.31%高、ナスダック総合が2.37%高と3指数がそろって2週続伸しました。
今週は特に目立った経済指標もなく平穏な日々が続きました。株価も週では殆ど動いていません。その中で2点挙げるとすると、30年債入札とパウエル議長発言でした。まず30年債入札は不調で、金利が長期を中心に上昇しています。個人的には超長期は以前の振り返りで書いた通り、高インフレ、高成長を見込み下がりにくくなっていると思います。つまりリーマンショック前の時代に戻ると考えています。
となれば30年債利回りは5%前後で高止まりする可能性が高いです。一方10年債に関しては2年債と30年債の間に在りその両方に影響されます。30年債利回りが高止まりするならばその影響は受けるでしょう。一方2年債利回りは5%前後ですが、いずれ利下げがあるので確実に低下していきます。つまり逆イールドが解消されスティープされたイールドカーブにいずれなると考えています。
逆イールドの解消が大きなショックに繋がると言われていますが、私はそうは思いません。今回の下落相場はインフレが問題点であり、それが解消するならば世界は良い方向に向かうからです。インフレ亢進は山場を越えました。あとは景気が若干の悪化をしながら2%へ向かっていきます。そうなればFRBは緩和の余地が生まれます。来年半ばまでには確実に利下げがあるでしょう。
利下げまであと半年なのです。此れからの半年は経済指標が悪化していきますが、利下げ期待に寄りマーケットは下がらないと考えています。いずれにせよ来年にはイールドカーブは2年債4%‐10年債‐4.5%‐30年債‐5%と言うようなスティープした順イールドになると考えています。それに関連してパウエル議長発言は、一応タカ派と受け止められたようです。利上げを含んだ発言から2年債利回り中心に上昇しています。
FOMCでは10年債利回りの上昇に対して懸念を示しました。その時の10年債利回りは5%近かったです。しかし今は4.6%程度、それならば警戒する発言もなくなります。何故10年債利回りの上昇を警戒するかは地銀なんだと思います。3月に銀行危機が訪れたようにバランスシートが脆弱な地銀が多くあります。また商業用不動産も金利上昇によって借り換えが厳しくなってきていて、その商業用不動産を地銀は多く抱えているのです。
そうなると10年債利回りが上昇すると、いらぬ危機が訪れる可能性があります。それをパウエル議長は警戒しているのです。ただ10年債利回りは此処から大きな上昇もないと考えています。何故なら雇用統計を中心に指標が悪化しているからです。10年債利回りは①期待インフレ②景況感の係数です。景況感が悪化すればその上昇は抑えられるでしょう。ただし大きな低下もないと思います。それは2年債がまだ5%程度で推移しているからです。
つまり2年債が利下げを織り込み始め低下していけば10年債利回りは低下する可能性が高いと考えています。此処ではじめに述べた通り10年債利回りは2年債利回りと30年債利回りはの中間に位置します。30年債の上昇圧力と2年債の低下圧力の両方受けるのが10年債利回りなのです。回りくどく説明しましたが、10年債利回りは一旦のピークを打ったと考えていて、今の近辺で暫く推移すると考えています。
それは株式にとってフェイバーです。不安定な債券市場の動きは株式市場にも影響するからです。リスクフリーレートの10年債利回りがピークを打ったとすれば株式の下落する可能性は低くなります。そして繰り返しますが来年は利下げがあります。其れに向かい株価は下支えされていくでしょう。だから私は強気を継続するのです。もう買い切りました。あとはのんびり上昇していくのを眺めていきたいですね。
今週もお疲れさまでした。ギターを購入したんですが、ちょこちょこ壊れるので楽器屋に直してもらいに行っています。まるでメンヘラギターですがそこが可愛いと逆に思っています。沢山練習しているので拗ねないでほしいです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。