おはようございます！週間では、ダウ平均が718.66ドル高（+2.08％）、S&P500が0.69％高とともに2週続伸した一方、ナスダック総合は0.57％安と反落しました。年初来ではダウ平均が6.28％高、S&P500が18.15％高、ナスダック総合が34.07％高です。

今週は来週のFOMCを控えマクロでは特に目立った要因はありませんでした。一方ミクロでは決算シーズンとなり個別企業の決算が注目されました。大手銀行株はGS以外は好調で問題はありませんでした。テックのネットフリックスは加入者数はコンセンサスを上回ったものの見通しが悪く翌日8.41%安。テスラも粗利益率低下を嫌気し翌日9.74%安と急落しています。

テスラの決算は示唆に富むものでした。イーロン・マスク氏は金利上昇により人々が新車を購入するのが難しくなっており、テスラはさらに価格を下げる必要があるかもしれないとコメントしています。またフォードも今週、人気ＥＶピックアップ「Ｆ─１５０ライトニング」値下げを発表しています。つまりFRBの利上げが新車販売にブレーキを掛けているという事です。

それはFRBの利上げがインフレ鈍化に影響しているとも言えるでしょう。ミクロから見てもインフレは鈍化しているのです。また決算ではありませんが今週マイクロソフトが、生成人工知能（AI）ツール「コパイロット」について待望の価格を発表しました。クラウドベースの業務用ソフトウエア「マイクロソフト365」ユーザーへの追加料金は1人あたり30ドル（約4200円）です。

AIに必要なグラボを生産するエヌビディアだけは明確にAI拡大のメリットを受けていましたが、今まではAIが具体的に企業利益をどう押し上げるか不明でした。しかしマイクロソフトが野心的なAIサービスの価格設定をしたことによりAI開発がどの様に企業に収益を上げるか具体的に示したのです。AIは革新的なものかもしれません。パワーポイントのスライドや、プログラミングのコード、更にエクセル関数を書いてくれるだけではないのです。

労働集約型の仕事がAIによって簡易化されるならば、ホワイトカラーの雇用が更に削減される可能性があります。つまり社会構造が変わっていく可能性があるのです。本当にクリエイティビティがある人間だけがホワイトカラーとなり、今までプログラミングなど高単価労働だったものがAIにその仕事の大半を奪われるという事です。今はエンジニアは人気のある仕事ですが、それが変わる可能性があります。

AIに変われない仕事とは、クリエイティビティが高いもので例えば私の仕事がそうでしょう。毎週書いている週の振り返りは絶対にAIには書けません。またニュースのキュレーションやマーケットフラッシュもそうだと思います。勿論相場見通しもAIは出来ません。だから私は皆様にお金を頂いているのです。そして其れは高単価ビジネスだと思います。しかしチャンスはそういうクリエイティビティが高い仕事だけではありません。

最近友人がアマゾン配達員をやり始めました。効率的に回らないと大変らしいですが、時給が非常に高いです。ネット販売の増加により今物流は確実に伸びている分野です。参入障壁も低く車を持っているだけで始められます。しかしニーズが高く単価が高いのです。そういう社会の隙をついたビジネスチャンスは此れからも何かしらあると思います。ただしそれを探す嗅覚は必要です。常に感性を高める必要があります。

大学の先生の印象的な言葉は、自分が最大限の努力をすることが社会への貢献に繋がる、というものでした。何が言いたいかと言うと、それぞれの社会的役割を最大限全うすれば社会は発展するという事です。そして人は何かしらの役割があって生まれてきて、その重要な部分が仕事と言う表現方法であれば、私はその仕事を最大限努力したいと考えています。そしてそれがこの文章です。

今週もお疲れさまでした。ついに7月22日セカンドハウス件事務所の移転を行います。数日はアマゾンで頼んだ家具等が押し寄せてくる予定です。運んでくれるアマゾン配達員に感謝です。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。