おはようございます!週間ではダウ平均が54.31ドル安(-0.16%)と小幅に反落し、S&P500が1.21%安、ナスダック総合が2.62%安とともに5週ぶりの反落となりました。
今週株式市場はあまり動きませんでした。S&P500は上昇トレンド継続も日足200MAが抵抗線で上値が重い状態です。為替市場はドル高、ドル円は136円台、ユーロドルは1.01ドル割れまで動いています。長期金利がそこまで動いていないのにも関わらずのドル高は若干の違和感もありました。経済指標はまちまち、7月小売売上高は0.0%と予想0.1%前回0.8%を下回っています。
さて、来週8月26日はジャクソンホールがあります。年一回行われる金融シンポジウムでFRBの政策決定に関し重要な発表がある場合があります。記憶に新しいのが2020年でFF金利目標を『期間平均』インフレ率とし、インフレを許容し雇用の最大化を優先するという方針を発表しました。今となればこれは致命的な間違いで、現在の高いインフレ率を招いてしまったとも言えます。
今回はどのような発言をするのかはわかりませんが、私が期待する発言を考えてみます。まず現在マーケットは来年の利下げを織り込んでいるので、それをしっかりと否定することです。つまり2%のインフレ目標を達成するために十分な政策と期間を費やしたと確信を持つまで、手を緩めないという発言を期待しています。株式市場があまりにも楽観的で上昇していると資産効果が生まれてインフレを助長します。
ですから、しっかりと株式市場をこれ以上、上昇させないよう警告するべきだと思います。またターミナルレート(利上げの最終地点)についても言及して欲しいです。つまりインフレを抑えるにはマーケットのコンセンサス3.5%よりも高い4%以上のFF金利が必要だという事です。セントルイス連銀のブラード総裁も年末までFF金利を3.75%に引き上げる必要があると主張しています。
また9月も75bpsの利上げを支持しました。インフレがピークを達成したと宣言するのも時期尚早と警告しています。他のFRB高官も最近はかなりタカ派発言をしていますが、一向にCMEfedwatchの修正が行われません。先週も言及した通り債券市場は逆イールドが恒常化していてリセッションを織り込んでしますが、株式市場は楽観的です。その乖離が少しでもジャクソンホールで埋まることを期待しています。
つまりジャクソンホールでパウエル議長がそのムードを変えてほしいと願うわけです。楽観的なムードを訂正する作業は非常に難しいです。しかししっかりとその役割をこなしてほしいと考えています。そうなればジャクソンホール後は株安ドル高という事になります。株は少し上げ過ぎました。もう少し心地が良いところまで下がって欲しいと考えています。
今週もお疲れさまでした。今週末はバンドの集まりがあり、とても楽しみにしています。今回はコロナもあって3人と少人数で集まりますが、コロナが落ち着いたら大人数でやりたいと思っています。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。