2022年1月2週振り返り(ポイント オブ ノーリターン)


おはようございます!週間では、ダウ平均が0.88%安、S&P500が0.30%安、ナスダック総合がが0.28%安となり、主要3指数がそろって2週続落。年初来では、ダウ平均が1.17%安、S&P500が2.17%安、ナスダック総合が4.80%安となりました。

アルファベット、アップル、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、この5銘柄で昨年のS&P500のパフォーマンスの3分の1を説明できます。そして今この5銘柄のチャートが崩れ始めました。つまりババ抜きが始まったと言えるでしょう。アクティブファンドの多くはこの5銘柄をオーバーウェイトにしています。それはインデックス、つまりS&P500を上回る為には致し方ありません。

今、10年国債利回りは上昇し1.788%です。また2年国債利回りは0.969%と年4回の利上げを織り込んでいます。金利上昇局面は高PER銘柄に不利です。まずは利益が出ていないようなハイパーグロース株が落ちました。今度は大型テックが崩れると考えています。エヌビディアのPERは81.97倍、アップルのPERは30.71倍、マイクロソフトのPERは34.07倍です。

これはマルチプル・エクスパンション時、つまり低金利で金融相場の時は幾らでも問題ありませんが、今は金利上昇時で金融相場の終わりです。つまりマルチプル・コントラクションが起こっている訳で、この高いPERは説明できません。ババ抜きとは、アクティブファンドが我先にと先述の5銘柄を売り始めたという事です。ハイパーグロース株は指数にインパクトが小さいためナスダックへの影響は大きくはありませんでした。

しかし、この5銘柄は大型テックです。つまり下がり始めると指数にインパクトを与えます。私が言いたい事は、ナスダックはポイントオブノーリターンに達したと考えているという事です。長期ではナスダックは上がっていくでしょう。しかし暫くナスダックは下落し戻らないと考えています。ただし、S&P500の急落も考えていません。それはバリュー株が下支えするからです。

私は1月5日に相場見通しを変更し、株式のエクスポージャーを30%から25%に下げました。それはWSJのQTの話が出たからです。しかし1月13日、石油・商社セクターをポートフォリオの5%追加し株式のエクスポージャーを30%と戻したのです。つまりインデックスについては弱気ですが、石油・商社セクターに関しては強気であるという見通しです。ポートフォリオとしても株式のファクターをバリュー・オイルに寄せる効果があります。

12月小売売上高は前月比-1.9%と予想0.0%前回0.2%を下回りました。12月小売売上高はクリスマスシーズンなので非常に重要です。それが非常に弱い数値を出したのは注視すべき事象です。特にアマゾンの決算には警戒が必要と考えています。利上げのペースが早ければ早いほどスタグフレーションリスクが高まります。頭に入れておいてよい数値だと思います。

私はFOMCまでフラットな目線でいました。しかし、先述の5銘柄が崩れ始めたことに危機感を感じています。つまり下目線に変わりました。特にエヌビディアの株価に注目しています。大型半導体株のPER81.97倍の株価がどうなっていくか、おそらく下がっていくとは考えていますが、注目しています。またARKKの価格も注目です。今ARKKは高値の丁度半分まで下がっています。しかしまだまだ下げ余地はあると考えています。

今週もお疲れ様でした。今週は数回外食に出ましたが、流石にオミクロン株が猛威を振るい始めたので少し外食は控えようと考えています。ゲームは少し飽きてあまりやっていません。来週も宜しくお願いします。良い週末をお過ごしください。