おはようございます!週間ではダウ平均が6.47%安と3月以来の大幅安となり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ5.64%安、5.51%安と3指数がそろって2週続落。月間ではダウ平均が4.61%安、S&P500が2.77%安、ナスダック総合が2.29%安とそろって2カ月続落となりました。
大幅下落、それに尽きる週でした。追加経済対策の遅れ、欧米での新型コロナウィルスの再拡大、明確な理由はありましたが、何より米大統領選挙でのバイデン氏有利を示唆している事だと思います。
もう少し詳しく説明します。そもそも為替市場はかなりバイデン氏を織り込んでいました。関税の緩和が期待される中国元は上昇、同じくUSMCAの緩和が期待されるメキシコペソも上昇、バイデン氏が厳しく対応している、ロシアルーブルやトルコリラは下落していました。
また米国10年国債利回りも0.875%と高止まりしています。これはバイデン氏が掲げる、追加経済対策やグリーンディールが財政赤字を拡大することの懸念を示していると考えます。株式については言わずもがな、増税を懸念しての動きでしょう。
つまりマーケットはバイデン氏を完全に織り込んだ状態と言えます。ただ、結果は出るまで分かりません。この状態でもしトランプ大統領再選となれば株式は急騰するでしょう。どうなるかわからない、それがマーケットを押し下げていますが、長期投資では絶好の買い場となっています。押し目は拾っておきたいですね。
マクロに移ります。7-9期GDP、米国は33.1%と予想31.0%前回-31.4%、ドイツは8.2%と予想7.3%前回-9.8%、欧州は12.7%と予想9.4%前回-11.8%とすべての地域で好結果でした。これは数値の通り、7-9期は予想よりも非常に良い経済の回復を示しているという事です。
ただしこれは遅行指数です。つまり今を示している指標ではありません。足元では明らかに景気回復が鈍化しています。インフレ率に移ります。米国PCEコアデフレーターは1.5%と予想1.7%前回1.6%を下回りました。また欧州消費者物価指数は-0.3%予想-0.3%前回-0.3%という結果。
何を言いたいかと言うと、インフレ指数は米国欧州共に非常に弱い。つまり消費者の購買意欲が低下しているのです。これは足元の景気後退を示していて、これが株価下落の要因となっているのです。明らかに10月以降は回復が鈍化しているという事です。
それを見て株価は今週調整しましたが、繰り返します、長期投資では絶好の買い場です。米大統領選挙後は不安感の後退から、株価は上昇すると考えています。また金融相場は始まったばかりです。つまりフルインベストメントにする時期が来たという事です。
来週は大統領選挙、何が起こるかは予想できませんが、マーケットのボラティリティが上昇することは確かでしょう。慌てず、素直についていきたいですね。私も来週何が起こるかワクワクしています。
今週もお疲れ様でした。今週は友人と通いのスナックに行ってきました。やはり8年通っているスナックは良いですね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。