2024年11月1週振り返り(傍観者)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.15%安、S&P500が1.37%安とともに2週続落し、ナスダック総合が1.50%安と8週ぶりの反落となりました。

注目の10月雇用統計、非農業部門雇用者数は1.2万人と予想11.3万人前回22.3万人を大幅に下回りました。一方失業率は4.1%と予想4.1%前回4.1%と一致しています。非農業部門雇用者数の大幅な減少はボーイングでのストとハリケーンの影響で、ある程度予想されていたものでありサプライズにはなりませんでした。ただ数値自体は労働市場の軟化を示唆しており利下げを否定するものでもありません。

また今週はGAFAMの決算が発表されました。GOOG、AMZN、META、APPL、MSFT、いずれも総じて好決算を発表しましたが、その後の株価の動きはまちまちでした。個人的に思う事がバリエーションが膨らみすぎて株価の上げ余地があまりなくなってきている印象です。PERは、GOOG22.91倍、AMZN44.66倍、META26.73倍、APPL34.40倍、MSFT34.43倍となっています。

GOOGは低く、AMZNは利益をあまり出さないため特殊ですが、METAは高く、APPLとMSFTは非常に高いです。そのバリエーションの高さから、私は11月1日相場見通しを中立から弱気に変更しました。そもそも上昇相場とはひたひたと上がっていくものであり、その場合は相場見通しを頻繁に変える事はありません。しかし今年4月5日に強気から中立、6月6日中立から強気、7月7日強気から弱気、10月5日弱気から中立と変えています。

そして今回11月1日の中立から弱気、この頻繁な相場見通しの変更自体が強気相場の否定を表していると考えています。その根本的な要因はやはりバリエーションが高すぎる事にあります。S&P500のPERは約24倍まで膨らんでいて、普段あまり目にすることのない水準です。その為、少し何かあるだけで下げ余地が生まれます。ですから私は降りようと考えました。10月のファンドのパフォーマンスは2.05%でした。

1か月で2%以上のパフォーマンスはボラが高いことを示しています。そのボラ自体を私は嫌います。金もそうです。パフォーマンスは非常に良いですが、必要以上にボラが高く十分取れたと考えたため今回ポートフォリオから外す判断をしました。今年のファンドのパフォーマンスは10月末で17.70%です。もう十分取れました。また分かりやすい買い場が来るまで休みたいと考えています。

ですから推奨ポートフォリオをMSCIコクサイ25%先進国債券50%(為替ヘッジ有)現金25%とし本当に最低限のリスクだけ負う感じにしたのです。また2019年2月に始めたファンドのトータルリターンは74.30%と今年10月に最高をマークしました。もう暫くは良いでしょう、休みます。以前も書いた通り次の分かりやすい買い場は金融相場です。FF金利を下げきって緩和的な環境になれば株は買えます。

それまで最低1年位は掛かるような気がしています。それまではあまり手を出さず傍観したいと考えています。これからFRBが利下げをしようが、景況感は軟化していくでしょう。ソフトランディングの可能性がゼロではない事も確かですが、リセッションの可能性ないわけではありません。そういう時に無理に張って怪我をしたくないのです。慎重さが運用には必要だと考えています。

今週もお疲れさまでした。相変わらず飲み歩いていますが、いよいよバンドのレコーディングが近くなってきました。準備は出来ているので問題はありませんが、初めてのレコーディング楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。