おはようございます!週間ではダウ平均が0.96%高、S&P500が0.85%高、ナスダック総合が0.80%高とそろって6週続伸しました。
9月小売売上高は前月比0.4%と予想0.3%前回0.1%を上回りました。米国経済指標は極めて好調を維持しています。それを受け株価も堅調で、特にシクリカル・バリューがハイパフォーマンスを出しています。また決算シーズンが始まりましたが、序盤の銀行株は総じて好決算を発表しました。更に利下げ方向は変わらない為、金利に敏感な小型株も堅調に推移しています。
他の資産に目を向けると、中国の金融・財政政策の期待から金も上昇、債券に関しては景況感が上がっている事から軟調となっています。為替はドル高、一時ドル円は150円まで回復しています。となるとポートフォリオでは株価上昇、金上昇、債券下落、となり10月5日に弱気から中立とし、エクイティのエクスポージャーを10%上げた意味があったと考えています。
中国に目を向けると、バラマキプラス金融緩和と言った感じでしょうか。根本的な解決策にはならないと思いますが、一時的な景気浮遊にはなると考えています。根本的な問題とは、若者の就労問題、テクノロジーへの締め付け、不動産への依存脱却、消費マインドの回復、等が当たります。それを過剰生産からの輸出、不採算不動産への援助、低所得者層へのバラマキ、等その場しのぎの対応をしています。
一時は米国を経済で凌ぐ可能性を示していた中国ですが、結局米国を抜くことは今の所ないでしょう。ただ世界経済的には間違いなくプラスの方向であり、株価のリスク要因が一つ減ったことは確かです。同じくリスク要因としては地政学リスクが挙げられます。金曜日の朝、ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏が死亡したとの報道がありました。シンワル氏は戦争のきっかけとなった昨年10月のイスラエル奇襲攻撃を首謀したとされる人物です。
その為、シンワル氏の死亡は和平交渉へ近づいた可能性があり、地政学リスクが減ったと言えます。ウクライナ戦争に関しては進展がなく、台湾問題に関しては中国が大規模軍事演習を行うなど少しピリついている印象です。トータルでは地政学リスクは若干緩和された印象でしょうか。他国の金融政策に関してはECBが追加利下げを行いました。更にインフレ見通しを楽観的にし、次回利下げの可能性も示唆しています。
インフレ問題は最早過去のものとなってきました。そしてこの高金利でも経済は鈍化せず、ソフトランディングの可能性が高まっています。極めて株価にとって追い風が吹いており、米国の株価は堅調そのものです。但しバリエーションが膨らみすぎている印象があります。S&P500のPERは既に24倍とあまり見たことのないバリエーションまで達しています。確かにバリエーションで株価は見るものではありません。
緩和方向で、更に増益基調ならば株価は上昇トレンドで然りです。しかし24倍は流石にって思うのです。基本利下げが終わりきるまで強気にはしませんが、何時また急落が来るかは分かりません。ですから今は下を警戒しながら、ある程度ついて行くという戦略を取っています。また下がりそうな時が来れば直ぐエクイティのエクスポージャーを下げたいと考えているのです。何が何時来るかは分かりませんが。
今週もお疲れさまでした。今週は最後の家具、カーテンも来て引っ越しは大分落ち着きました。またバンドのレコーディングが来月に迫ってきているので練習しています。音楽は楽しいです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。