2024年10月2週振り返り(欲張らない事)


おはようございます!週間ではダウ平均が1.21%高、S&P500が1.11%高、ナスダック総合が1.13%高と主要3指数がそろって5週続伸しました。

注目の9月CPIは前年同月比2.4%と予想2.3%を上回るも前回2.5%を下回りました。コアも前年同月比3.3%と予想3.2%前回3.2%を上回りました。総じてインフレ鈍化は停滞していると言えるでしょう。ただ利下げを否定するような内容でもなく、景況感も好調な為株価は堅調に推移しています。ただ私は暫く強気にするつもりはありません。何故なら、私がサロンを始めて一番最初に言った言葉は『金利のピークは株価のピーク』だからです。

景気のサイクルは金融相場から業績相場、そしてリセッションになり、また金融相場へと繰り返されます。インフレ亢進によってイレギュラーな相場が続いていますが、今は景気にブレーキをかけ切って緩め始めたところです。つまり金利のピークが過ぎたところと言ってよいでしょう。今後は更にブレーキを緩め、緩め切ったところから金融相場が始まります。

『金利のピーク』は掛け過ぎたブレーキを緩める作業と表現しました。つまり今はブレーキを掛け過ぎている状況です。景況感が悪化する可能性が高いとも表現できます。今はソフトランディングの可能性が高まって来ていて、先行きリセッションが起こる可能性は五分五分ですが、セオリーではリセッションです。つまり『株価のピーク』です。そういう分かりにくい状況でポジションを強気にすることはありません。

もっと金利を下げきって景況感が回復している分かりやすい状況、つまりFF金利が下限にになる時がいずれ来ます。そういう時に強気にしてエクイティのエクスポージャーを増やすのです。長い目で見てください、我々は長期投資をしています。目の前の株価に右往左往されては大局を見れません。またハイパフォーマンスに慣れないでください。私がサロンを始めた時、長期投資の期待リターンは年利3‐5%程度と言いました。

S&P500の期待リターンは7%程度でその60%なら4.2%だからです。しかし2019年2月から先月までのファンドの平均年次リターンは9.97%で、トータルリターンも70.8%です。その要因はマーケット要因やタイミングの取り方もありますが、これが当たり前だと思わないでください。勘違いしないでください。先月のリターンは1.0%です。超ハイリターンなんです。此れが12か月続いたら12%です。本来0.4%も出れば御の字なのです。

もしこれ以上のリターンを求めるなら、他の投資をしてください。短期トレードも良いでしょう、S&P500を100%持ち続けるのも良いでしょう。またポートフォリオの内の単一の資産が下がった事を気にするのも意味がありません。何のための分散投資ですか、今一度自分がやっている事を理解してください。株が上がれば債券が下がります。逆もまた然り。ただ二つの資産とも長期の期待リターンはプラスです。

だから複数の資産を持つのです。0‐100で物事を考えるならこの投資戦略に合っていません。自分がどういう投資をしたいか考えてみるきっかけにしてください。もし、もっと早いペースでお金を増やしたいなら勿論否定はしません、もっとリスクを取ってください。レバレッジも良いでしょう。上がった下がっただけで物事を考えるならポートフォリオマネジメントは向いていません。

今週もお疲れさまでした。大分引っ越しも落ち着いて来ました。始めは荷物の取り込みやダンボールの片づけで大変でした。まあそれも引っ越しの醍醐味ですよね。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。