おはようございます!週間ではダウ平均が1.62%高、S&P500が1.36%高、ナスダック総合が1.49%高と、主要3指数がそろって2週続伸しています。
注目のFOMCは50bpsの利下げ、FF金利を4.75%としています。25bpsと50bpsでコンセンサスが割れていた状態でしたが、結局50bpsの利下げとなりました。またドットプロットは今年残り2回の利下げを示唆しています。50bpsの利下げは及第点だと感じています。それによってリセッションの可能性が幾ばくか減ったことは確かです。マーケットは好感しS&P500は史上最高値を更新しました。
私は弱気のポートフォリオを継続していますが、非常に迷いました。先述の通りリセッションの可能性が低下したからです。それならば強気にはしないにせよ、中立としエクイティのエクスポージャーを10%増やしても良いと考えたのです。しかし私は中立にはしませんでした。何故なら今はリスクを取りたくないと考えたからです。現在インフレ率は2.5%でFF金利は4.75%です。
此れは明らかに引き締め過ぎです。インフレ率が下がれば実質金利が上がります。つまりインフレ率が4%の時と2.5%では同じFF金利水準でも景気に対する抑制力が変わってきます。中立金利を2.5%とすれば現在のFF金利水準4.75%は引き締め過ぎなのは確かで、現時点で3.5%程度が適正だと考えます。つまり確かに50bpsの利下げでリセッションの可能性は低下しましたが、リセッションの可能性はまだ高いままなのです。
ですから私は今はリスクを取りたくないと考えました。また利下げ局面では債券と金がパフォーマンスを発揮します。現在外債(為替ヘッジ有)を50%、金(為替ヘッジ有)を10%保有しています。現在この二つの資産クラスはリスクの割に期待リターンが高いです。つまり外株を保有するよりリスク当たりのリターンが向上する可能性が高いのです。ならば無理をする必要はないと考えました。
つまりポートフォリオ全体で考えた場合、外株を10%増やすか増やさないかの選択肢で、増やさない方が安定的にリターンを得られるのです。それはシャープレシオが上がるとも言います。いずれにせよ、迷いましたが今は無理をする局面ではなく、現状のポートフォリオを維持という選択をしました。また心配なのが為替です。米利下げ方向、日利上げ方向なのは間違いなく、それはドル円下落となって現れます。
今週はリバウンドしてある程度までは戻しましたが、それでもドル円の下落に対するプレッシャーは続いて行きます。となると円建て外株のパフォーマンスは削られて行きます。実際S&P500が史上最高値を更新しても、MSCIコクサイは7月にピークを打ったままのカタチになっています。更に為替自体のボラが高く、ボラが高いことによってリスクが上がりシャープレシオを下げます。ボラが高いこと自体が罪なのです。
いずれにせよ結論は現状維持、弱気を継続です。ただ非常に迷ったことも確かで、難しい判断をしたと考えています。私は大胆のようで慎重です。今は無理にリターンを取りに行くよりも、ディフェンシブに徹した方が良いと考えています。先の事は分かりません。しかし今取り得る最善の選択を取り続ける事が重要なのです。そして私は此れからもそれを継続していきます。
今週もお疲れさまでした。引っ越しが正式に決まり、10月1日になりました。ネット、電気等のインフラの申し込みや、転出届の取得等やる事はやり、あとは引っ越すだけです。楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。