おはようございます!週間ではS&P500が4.02%高、ナスダック総合が5.95%高とともに今年最大の週間上昇率を記録し、ダウ平均も2.60%上昇しました。
注目の8月CPIですが前年同月比2.5%と予想2.6%前回2.9%を下回りインフレ鈍化を示しました。一方コアは前月比0.3%と予想0.2%前回0.2%を上回り粘着性を示しています。総合的に見てインラインでサプライズがない結果と言えるでしょう。CMEfedwatchは9月25bpsの利下げを57%、50bpsの利下げを43%織り込んでいます。つまりマーケットは利下げをすることは確かですが、その幅については予想できないと判断しています。
それも至極当然で、今月発表された雇用統計とCPIはインラインで悪化はしているものも予想の範囲内と言った所で、私でもFRBがどう判断するかは予想できません。但しどうすべきかは分かっていて、50bpsの利下げをするべきだと考えています。経済は急速に悪化します。それを未然に防ぐためには迅速な行動が必要だと考えるからです。いずれにせよ、来週のFOMCを待つ展開という事だけは間違いありません。
先週落ちたマーケットも今週はある程度まで回復してきています。かと言って新高値を追うような勢いもなく7月半ばから続くフラフラとした相場が続いています。その中でトレンドが見えるものは長期金利とドル円です。まず長期金利は低下し続け3.6%となっています。長期金利は将来の期待インフレと景況感を表します。そうなると債券マーケットは景気に対するネガティブな見方をしているとも言い換えられます。
つまり債券市場は景気に対してあまり良い見通しを取っていません。しかし株式市場は高い水準をキープしていて、コレがどちらに寄るかを注目しています。個人的には先週相場見通しを保守的にしたという事もあり、株価には下落余地があると考えています。次にドル円ですが、米金利低下の影響と日銀のタカ派姿勢に寄り下落トレンドが続いています。遂に140円台となりましたが、此方は非常によろしくないです。
何故なら外株のパフォーマンスに影響するからです。高値近辺にいる米株に対して、円建てMSCIコクサイはピークを取ったような形をしています。それは明らかに円高の影響です。せめてものヘッジの為、為替ヘッジ有りの外債と金を保有していますが、本来パフォーマンスは株式で取るものです。株式市場が安定して上昇相場に戻る事を待つしかありませんが、その時は意外と先になる予感がしています。
さて来週遂にFOMCがあります。注目はまずは利下げ幅、そしてドットプロットとなります。利下げ幅は25bpsか50bpsかどちらかなのは間違いありません。ドットプロットに関してはマーケットは今年100bpsを織り込んでいて、私は足りないとは思っていますが、そこまでアグレッシブに出してくるかは微妙だと推測しています。大きくマーケットは動くでしょうが、久しぶりの利下げ開始イベント以上には期待していません。
印象として5.25%のFF金利は高すぎるし、25bps下げようが50bps下げようが、景気後退はやってくる可能性が高いと考えるからです。ただ決め打ちも良くありません。その為に下がると思っても株式のエクスポージャーは30%保っていますし、ヘッジ部分も先週増やしました。つまり長期投資は短期トレードではなく、自分が想定したシナリオが間違っても、ある程度は対応できるポジションを持つべきなのです。
今週もお疲れさまでした。一人暮らしを始めようと物件を探していたら、防音で音楽家の為のようなマンションが見つかり、すぐに内見しました。地下にはスタジオもあり最高の環境なので早速申し込んだところです。入居が楽しみです。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。