おはようございます!週間ではナスダック総合が5.77%安、S&P500が4.25%安、ダウ平均が2.93%安となりました。
注目の8月雇用統計、非農業部門雇用者数は14.2万人と予想16.0万人を下回りました。尚、7月分も11.4万人から8.9万人に下方修正されています。失業率は4.2%と予想4.2%と一致も前回4.3%を下回りました。若干弱めもインラインと言ったところでしょうか。8月ISM製造業景況指数は47.2と予想47.5を下回るも前回46.8を上回りました。8月ISM非製造業景況指数は51.5と予想51.1前回51.4を上回りました。
全体的に見ると予想比ではまちまちと言った感じですが、俯瞰してみると決して良い数値ではないと私は感じます。つまり少なくとも景況感が良いとは言えない状況です。しかし今週株価は下落したとはいえ、まだ高い水準をキープしています。特に半導体株の下落は顕著ですが、その反面ダウ、つまりシクリカルの下げは十分ではないと考えてるのです。この統計の数値なら特にダウの位置は高すぎます。
金利に目を向けると逆イールドの解消がしっかりとしてきました。10年債利回り3.714%に対して2年債利回り3.685%とイールドカーブは順イールドとなりました。2年債利回りの低下が顕著で利下げの要求によるものと分かります。以前も詳しく説明しましたが、逆イールドの解消は景気後退へのサインです。今後の利下げのペースと幅が緩慢な場合は景気後退になる可能性が高いと考えます。
今年後3回のFOMCでFF金利を50bpsずつ利下げしたとしても、3.75%です。中立金利を2.50%とするとその段階でもまだ引き締め的という状況です。一般的に景気は一旦悪化をし始めると加速します。そう考えるとそのペースでもまだ利下げが足りない可能性が高いと考えます。そしてFRBはそのペースで利下げする可能性は今の所低いです。せいぜい今年100bpsがマーケットのコンセンサスです。
ただFRBは決して後手に回った訳ではありません。直近景況感が急激に悪くなっているからです。つまりそれ以前に利下げは出来なかったと考えます。何故ならインフレが高すぎたからです。と考えると高すぎたインフレのツケが回ってきてるとも言えるでしょう。それは2021年インフレを一時的として放置した贖罪とも言えます。結局何処かで帳尻が合うようにできているのです。
為替に目を向けると再びドル円とクロス円の下落が顕著となっています。此れは外株に投資する日本人としてはダメージが大きいです。外株の円建てパフォーマンスが目立って悪化しています。その点でもやはり弱気のポジションを継続するべきだと考えます。更にヘッジ用の金(為替ヘッジ有)のパフォーマンスも高値圏にあるとはいえ冴えません。理論的には上昇する局面ですが、換金売りに押されている可能性があります。
となると最後のヘッジは外債(為替ヘッジ有)になります。つまり外債のポジションを増やしたいと思い始めました。相場見通しをこの振り返りを書いた後に変更したいと考えます。具体的には20%の外債のポジションを50%にします。今までは相場の下落を予測したというよりも危険を察知してポジションを減らしましたが、景気後退の可能性がより高くなってきたと考えるからです。
今週もお疲れさまでした。今週は友人の誕生日のお祝いをしたり、スナックで遊んだり、楽しい一週間を過ごしました。週末はバンドのリハがあります。楽しみたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。