おはようございます!週間ではダウ平均が2.10%安と5週ぶりに反落し、S&P500が2.06%安、ナスダック総合が3.35%安とともに3週続落しました。
注目の7月雇用統計、非農業部門雇用者数は11.4万人と予想17.5万人前回20.6万人を下回りました。失業率は4.3%と予想4.1%前回4.1%を上回りました。雇用が急激に悪化している事が分かります。またISM製造業景況指数は46.8と予想48.8前回48.5を下回り、予想以上に景況感が悪化している事が分かります。先週私は指標の悪化を確認していく週だと週の振り返りで言いましたが、それが実現したという事が言えるでしょう。
今週はまた日米中銀がありました。FOMCはサプライズなし、9月の利下げを示唆しただけでした。一方日銀政策決定会合はリークはあったものも、想定外の利上げがありました。批判は色々あるものも、そもそも日銀は政府の傀儡であり、インフレで政権に批判があるなか、円安を阻止したいという政府の思惑通りの決定が行われたのです。ただしコアコアのインフレ率が1.5%程度で景況感も悪い中の利上げは、確実に日本を蝕んでいくでしょう。
株価も素直に反応し、日経平均株価は高値から一気に7000円落ちとなりました。また米国株も先述の通り景況感の悪化から下方向を示しています。先週の振り返りで私は中央銀行の金利調節のペースについて解説しました。FRBは利下げが遅れて、日銀は利上げが遅れた、ただそれだけの事なのですが、景気の先行き見通しはかなり悪い方向に向かっている事が確認されたのです。
私は7月17日、S&P500が史上最高値を付けた次の日に相場見通しを強気から弱気に変更しています。推奨ポートフォリオはMSCIコクサイ30%先進国債券20%(為替ヘッジ有)金10%(為替ヘッジ有)現金40%です。そもそも幾ら弱気とは言え30%程度はエクイティのエクスポージャーを取るべきです。ですからナスダック100と日本株を売却し、一番ボラの低いMSCIコクサイを30%だけ持つことにしました。
またヘッジのために先進国債券と金を為替ヘッジ有で持っています。此れは株式の下落時に反対の動きをする傾向があるので良い緩衝材となっています。今回の株価の下落については想定通りというか、分かりやすかったので特に驚きはありません。淡々と日々マーケットをウォッチしていけば出る答えだと思っています。其れよりマーケットの動きに一喜一憂しない事が重要です。
まあ、株式相場の下落は続く可能性が高いですが、いずれはまた買い場が来ます。その時までポートフォリオをディフェンシブに保ち、資産を保全していくべきなのです。少し自分語りをします。私はリーマンショック後マーケットを離れています。2018年からインフルエンサーを始め2019年2月からオンラインサロンを開始して、またマーケットに戻ってきました。
私は毎日マーケットフラッシュを書き、相場をウォッチして、ニュースを読んで、週の振り返りを書いています。特別なことはやっていません。確かに相場に戻って間もない頃、例えばコロナショックの上下を当てた時は、自分の見通しを立てるとき、のた打ち回りました。しかし今では何も感じません。其処には過信もありません。ただ淡々とした日々の繰り返し、それだけが自分を相場の世界に残させるのです。
今週もお疲れさまでした。ある程度問題も解決し、トレードもうまく行き、余裕が出てきました。また音楽に向かって、自分を高めていきたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。