2024年7月1週振り返り(2つの命題)


おはようございます!週間ではダウ平均が257.01ドル高(+0.66%)、S&P500が1.95%高とともに反発し、ナスダック総合は3.50%高と大幅に5週続伸しました。

今週は月初の重要指標が発表されました。まずは6月雇用統計、非農業部門雇用者数は20.6万人と予想19.0万人を若干上回るも前回は21.8万人と27.2万人から下方修正されています。失業率は4.1%と予想4.0%前回4.0%を上回りました。平均時給は前年同月比3.9%と予想3.9%と一致も前回4.1%から減速しています。雇用は若干の悪化と言えるでしょう。また6月ISM製造業景況指数は48.5と予想49.2前回48.7を下回りました。

6月ISM非製造業景況指数は48.8と予想52.5前回53.8を大きく下回りました。景況感はミックスから悪化に変化した印象を得ます。其れを受け9月利下げ予想が高まってきています。実際CMEfedwatchでは9月利下げ確立が72.5%、更に12月利下げも46.7%と年内2回の利下げを織り込みました。長期金利も4.2%台まで低下しています。となれば、ナスダックとS&P500は史上最高値を更新し、株式市場はやはり堅調となりました。

私は6月に3回株式のエクスポージャーを上げて、フルポジとしています。それが功を奏し6月単月のパフォーマンスは3.20%となりました。また今年のパフォーマンスは16.10%に達しています。年初来から6月末までのS&P500の上昇率は14.48%なので株式のエクスポージャーが100%でないにもかかわらずパフォーマンスはS&P500を上回りました。その要因は2つあります。まずはナスダック100を組み入れている事です。

ナスダックはAIへの期待からS&P500をアウトパフォームしています。実際年初からの上昇率は6月末まで18.13%となっています。また為替の効果もあります。ドル円を始め、ユーロ円、ポンド円は上昇し続けています。また7月も順調にマーケットは上昇しているので、結果的に今回のマーケットの上昇についていけました。一旦4月に地政学リスク等を理由に株式のエクスポージャーを下げていたので、私は間に合ったとほっとしています。

高値を更新し続けるマーケットですが、今後も大きく崩れる可能性は低いと考えています。何故なら利下げがもう目の前に近づいてきているからです。このままいけば、ほぼ9月利下げは行われるでしょう。景気が減速している兆候が見え始めたからです。もし私がFRBの議長の立場とすれば、9月に利下げを開始します。FRBの2つの命題はインフレの安定と雇用の最大化だからです。

インフレは落ち着いてきています。今の所2%への軌道に乗ったと言えるでしょう。しかし5.25%と言うFF金利を維持し続けると雇用が悪化していきます。ですから中立金利より少し上辺りまでは、つまり2.5%辺りまで徐々に下げていかないと雇用、つまり景気が明確に減速してしまいます。今週の重要指標の悪化はそれを説明しています。ですからそろそろ利下げをしないとマズい状況、つまりリセッションが訪れてしまうのです。

2つの命題を同時に達成させるのは非常に難しいです。2022年はインフレを無視してゼロ金利を維持したためインフレが亢進し連続的で大幅な利上げを強いられました。しかし今回はFRBは慎重に行動していますし、私の直感と合致しています。つまりマーケットは崩れる可能性が低いという事です。となれば株式のエクスポージャーを70%で維持し続ける事が重要なのです。それがパフォーマンスを上げる事となります。

今週もお疲れさまでした。今週はプライベートで色々あり大変な週でした。ただし自分が人として正しい道と考える行動をし続ければ解決できると考えています。自分を信じて行動していきます。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。