2024年6月1週振り返り(中立維持)


おはようございます!週間ではダウ平均が0.98%安と2週続落し、S&P500が0.51%安、ナスダック総合が1.10%安とともに6週ぶりに反落しました。

注目の4月PCEデフレーターは前年同月比2.7%と予想2.7%前回2.7%と一致、コアも2.8%と予想2.8%前回2.8%と一致しました。インフレ鈍化の低減傾向は示すものの予想の範囲内と言ったところです。しかし同日発表された5月ユーロ圏HICPは2.6%と予想2.5%前回2.4%を上回り、コアも2.9%と予想2.7%前回2.7%を上回り、インフレを抑える事の難しさを表しています。特に5月の最新の数値が厳しい結果となったのは留意する必要があります。

今週マーケットは軟調を示し、S&P500は5300ポイント台から5200ポイント台まで下落、やはり少しバリエーションが高いように感じられます。何故なら利下げを織り込めば、株価は今の水準も正当化できますが、利下げが遠のく中この水準は明らかに高いと考えるからです。そもそも年初6回の利下げを織り込んでいましたが、今は今年1‐2回あるか程度という予想に変わってきています。

6月のFOMCではドットプロットが示されますが、3月に示された今年3回の利下げがどうなるかを注目しています。また個別ではNVDAだけが買われる状況でした。マグニフィセント7ならまだしも、NVDAだけが強いのはマーケットの不安要素だと考えています。とは言え、急落が来るとも考えておらず、基本的にマーケットには時間調整、若しくは若干の価格調整が必要な時期だと解釈しています。

昨年10月からマーケットの上昇に十分ついていけている為、ここで妙にポジションを張ってもリスクだけが高まると考えています。ですから先週から繰り返している通り、中立のポジションをキープしているのです。さて話は変わり、日本についてです。10年国債利回りが上昇し遂に1%を超えてきました。そしてインフレ率は足元では弱含んでいます。こうなると追加利上げの可能性が低くなります。

ただ絶対水準として日本の公定歩合は低く、緩和が続いています。此処で一番影響があるのが為替です。ドル円は157円台と強い円安を示しています。更にクロス円、ユーロ円は170円台、ポンド円は200円台と直近見る事のなかった水準まで上昇しています。此れらは輸入物価の上昇と言う分かりやすい傾向を伴い、日本のインフレを助長します。つまり足元で若干弱含んだ日本のインフレも再燃する可能性が高いのです。

日経平均と大手不動産株をポートフォリオに入れているのはそういう長い構造的な問題に対するヘッジが理由です。目先のパフォーマンスと言うよりは長いインフレに対するヘッジを目的としています。繰り返しますが、今は資産を控えめに分散させ、残ったキャッシュを何時株に変えるか見定める時期なのです。何もしない時期は意外と長い可能性もあります。過去そういった時期もありました。焦らないで私はそのタイミングを待ちたいと思います。

最後にいつも通りAIについて。週末の金曜日、私は久しぶりにセッションバーに顔を出しました。そこで私がAIで作った音楽や映像を仲の良いスタッフに見せたら、彼は非常に驚いていました。ただ私は彼が職を危惧する必要はないとも考えています。何故なら彼には鍵盤の腕があるからです。彼の奏でる演奏は、まさに体験です。ただし中途半端なモノはAIに差し替えられるのも事実でしょう。当たり前ですが本物だけが残って行くんだと思います。

今週もお疲れさまでした。ライブに向け練習を重ねています。大分イメージ通りの歌を歌えるようになりましたが、まだ基礎的な腕が足りてない事を実感しています。急には上手くはならないので地道にトレーニングしていきたいと思います。来週もよろしくお願いします。良い週末をお過ごしください。